【REBORN！】冷酷少年とボンゴレ参【男主】

信じられない 94 ページ14

「じゃあ、死んでよ」

彼女の心臓に刃を立てた時、上空から鎖のようなものが降ってきた。


「少々お待ちください、雪野A」


どこかで聞いたことのある声だった。


「…誰？」


観客もキョロキョロとあたりを見回している。

ただひとりを除いて…。


「上ですよ。

お久しぶりです、A」



「久しぶりだね、Lärm」



紫の球体に乗った、黒いマントに身を包んだ奴がいた。


「何年ぶりでしょうねぇ…。

そうだ。ワタシと会ったことあるの知ってますか？」


会ったこと…？


「悪いけど、君みたいな黒マントとは、一度も会ったことがないね」


さっき、久しぶりといったのは、Lärm幹部を直接見るのが久しぶりなだけで、大して意味は無いよ。


「覚えていらっしゃらないですか？

ワタシが貴方の師匠を…母上を殺したことを」






「ああ…思い出したよ。

あの時の雲か」


「では、改めて」


奴は、僕に深々とお辞儀をする。



「ワタシは雲のノイズ、コルアで御座います。

ワタシが貴方のお母様を殺しました」


黒マントの下で、奴は…コルアは笑った。


「いいね。僕は、コソコソとするのは嫌いだけど、堂々とはっきりするのが好きだ」

「つまり？」

「敵だけど、気に入ったよ」


すると、チェルベッロが声をかける。


「すみませんが、部外者の乱入は、いくら貴方様でも禁止事項です」

わざとらしくコルアは笑う。


「ああ、すみませんね。
ワタシは、此奴を消しに来ただけですので、お気に止めず」

消す…？
殺すつもりか。

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