信じない 35 ページ44
「やあ!!!」
-ビュッ
沢田綱吉が鞭を振ると、その鞭は沢田綱吉の顔に当たり、足に巻きつき、本人は転んだ。
「あいたー！」
……………無様だな。
「クハハハハ、君にはいつも驚かされる
ほらほら後ろ…危ないですよ」
「いつつつ…！」
「ううう…」
「ひいい！フゥ太まで絡んでる！」
「うう」
「わっ！わっ！やめろフゥ太!!」
ランキングフゥ太は、沢田綱吉に必死に攻撃する。
「ううう…！」
「！」(ランチアさんと同じ目…？
《目を覚ます度に身に覚えのない屍の前に何度も俺は立っていた》
もしかして、フゥ太も骸に操られて酷いことをさせられて…罪の意識を感じて…
それで…)
何かを感じたか…。
奴が考えている間にランキングフゥ太は三又槍の先端を掴み、沢田綱吉に振り上げた。
「わっわ"ーーーー!!!」
沢田綱吉はランキングフゥ太の目を見て何かに…ランキングフゥ太が一番望んでいることを見たようだ。
「お前は悪くないぞ」
「！」
「！」
「フッ」
「全然お前は悪くないんだ
皆フゥ太の味方だそ。安心して帰ってこいよ」
「！」ﾄﾞｸﾝ
(ほう…マインドコントロールを解く［一番望むこと］を言い当てたか)
超直感でな。
「………………………ツナ兄…」ﾄﾞｻｯ
ランキングフゥ太の鼻と耳から血が出ていた。
「フゥ太!?おい!!」
「君が余計なことをするから、彼、クラッシュしちゃったみたいですね」
「そんな！フゥ太!?
ああ…耳からも!!」
「彼はこの10日間殆ど眠っていないようでしたしね。
思えば、最初から手のかかる子でした。
我々はボンゴレ10代目の所在の当たりをつけて日本に来たのですが、特定には至らなかった。
そこで、10代目と顔見知りと噂のフゥ太君に来てもらったのですが、"沈黙の掟〔オメルタ〕"を貫き通してだんまりでしてねぇ
更には、ランキング能力まで失ってしまった」
「なんだって!!」
「それで仕方なく、以前に作られた並盛の喧嘩ランキングを使いツナとファミリーを炙り出そうとしたんだな」
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