雪の日2日目 ページ3
.
Aが先生と話をしていた頃、舞台の上では彼女の友人たちが楽しそうに話していた。
笹「ほらね！私の言った通り」
藤「伊織すご」
梅「何で分かったん？」
「フッフッフ〜、それはね、」と楽しげに語りだした伊織が言うには、もしもの時のためにと思って縁下と連絡先を交換してからしばらくたったある日、彼から連絡がきたとそうだ。
縁下力いきなりで悪いんだけどさ、片桐の好きなものって何?
そう送られてきて彼女自身たいそう驚いたそうだが、訳を尋ねるとどうやら西谷の意見だそうで。Aのことを好物で釣ればマネージャーやってくれるんじゃね？ということらしい。実際、作戦は成功しているわけだが…
そこで、百合と夏実の頭には疑問が浮かび、同時に言った。
藤・梅「「あれ？Aってそんなに単純だったっけ？」」
その言葉に伊織も不思議そうに返す。
笹「そうなんだよねぇ…私もそう簡単にAがものに釣られるとは思ってないわけ。どっかの二人じゃあるまいし」
藤「お〜い、伊織サーン？一体どういうことかなぁ？」
梅「せやな。AにはAなりに考えがあるんやろうけど…」
三人がうーん、と唸りだしたところでAがこちらにやって来た。
笹「で、結局どうしたの？」
わざわざ分かりきっていることを改めて聞く。いつもの伊織の癖だ。
『引き受けるよ。荷物更衣室から取ってくるから、先に昇降口か正門で待ってて』
そうとだけ言うと、Aは一人さっさと体育館を出ていった。
藤「…よし。帰り、Aのことを問い詰めよう」
笹・梅「「賛成」」
そう結託した三人は荷物を持ち、「お邪魔しました」「失礼しました」と各々挨拶をしてから体育館を出ていった。
━◈━◈━◈━◈━◈━
澤「なんか、一気に静かになったな」
菅「それな」
東「にしても片桐さん、マネージャー引き受けてくれるとは思ってなかったよ…」
縁「あ、結局片桐のやつマネージャーやるんですか」
木「好物の力って凄いのな…」
成「て言うか片桐さんも好物で釣られることあるんだ…意外…」
縁・木「「な」」
(Aたちが去った後の体育館での会話)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 427人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
七瀬月華(プロフ) - サラミさん» サラミさん、コメントありがとうございます！一気読みするほど面白いと思っていただいてとても嬉しいです！更新頑張ります。これからもよろしくお願いします！ (2022年8月15日 10時) (
レス) id: 789243bd83 (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - コメント失礼します。すごく面白くて一気読みしてしまいました。これからも更新頑張ってください!! (2022年8月14日 21時) (レス) @page9 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：七瀬月華 | 作成日時：2022年7月30日 13時
