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｢僕だけじゃない。3年でも1年でも、ニコニコ笑って対応するんです｣
その声に冷たさなど感じないと月島は言う。
「あれ、でも教室で俺らと話すときはそんなんじゃないよね？」
｢そうだね、でも去年、臨時マネに入ってもらう前まではそんな感じだったよ｣
「えっ？」
｢きっとバレー部ってのと、ラストのあれが原因だろうね｣
「でも、藤原さんと話すときもそんなんじゃないよ」
｢その理由を俺に聞かれても…｣
月島の言葉に疑問を持った成田と縁下が会話をする。その会話からも、彼女が“バレーが嫌い”と言うことがひしひしと伝わってきた。
そのため、「今回、ここに呼んだのは、まずかったのではないか、ましてや、呼び出した張本人である日向がいない状態で…」と、彼らの考えがまとまってきた。だんだんと、重苦しい雰囲気が流れ始める。
────すると、そこに似つかわしくない、明るく元気な声が響いた。
「こんにちは〜！遅れてすいませんッ！」
「あれ？先輩たちもみんな暗い顔してどうしたんですか？ってなんだよ、影山その顔！もっとシワが増えるぞ〜！」
その声の持ち主は、ケラケラと笑う、オレンジ色の頭をした一人の少年。
Aを呼び出し、また、今彼女がの探しているはずの張本人、日向翔陽だ。
｢おい！お前どっから来た!?｣
｢一体どこの教室で補習してた!?｣
顔を真っ青にして駆け寄ってきてそうそう尋ねる澤村と菅原に彼は首をかしげてけろりとして答える。
｢どっからって…そこの扉からですよ？補習の場所？なんでそんなこと聞くんですか？｣
何も分かっていない日向に、菅原は急かすように続きを求める。
｢いいから！一体どこで補習してた!?｣
｢どこって…。いつも授業で使う化学実験室ですけど…？｣
「ヤバいぞ、」と会議を始める澤村と菅原をよそに、日向は何も気づかず、驚かずに練習を始めようとする。
そこで、澤村が部員全員に向かって声を出した。
｢誰か片桐さんの連絡先知ってる人いない？｣
シーンと静まり返る体育館。その頃Aはというと、
『いないじゃん、オレンジ頭。わざわざ4階まで上がってきたのに…どこにいんのよ…』
彼が体育館にいるなんて露知らず、もう来ないと思っていた1年生の教室に来て彼を探していた。
『横田の化学実験室まで行くか』
そう呟くと、そこに向かって歩き出した。
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七瀬月華(プロフ) - 夕陽さん» 夕陽さん、コメントありがとうございます！読者さんの意見を聞けることははじめてなので、そう言ってもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします！ (2022年7月14日 16時) (
レス) id: 789243bd83 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽(プロフ) - 初コメです。めっちゃ先の展開が気になります！更新頑張ってください！応援しています！(夢主ちゃんのツンデレっぷりすんごく好き！)伊織ちゃんの、夢主ちゃんのことを考えてるからこその葛藤もいいなと思っています！長文失礼しました！ (2022年7月13日 13時) (レス) @page48 id: 1eba8c5bca (このIDを非表示/違反報告)
七瀬月華(プロフ) - みわさん» みわさん、コメントありがとうございます！楽しんでいただき、とても光栄に思います。これからもよろしくお願いいたします！ (2022年4月30日 14時) (レス) id: 789243bd83 (このIDを非表示/違反報告)
みわ - 初コメ失礼します。いつもすごく楽しませてもらっております。これからも頑張ってください。 (2022年4月30日 14時) (レス) @page1 id: 729c546e88 (このIDを非表示/違反報告)
りーにゃ(プロフ) - 七瀬月華さん» きゃー！返信ありがとうございます！こちらこそよろしくお願い致します！ (2022年1月1日 21時) (レス) id: d5a894c308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬月華 | 作成日時：2021年11月23日 1時
