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｢そう言われちゃあねぇ…｣
百合も腕を組んで何か考え出す。それに続くように、夏実も上を向き、顎に人差し指を当てて何かを思い出すように考え出した。
｢キーポイントはたぶんAの扱いとバレー部の奴らの態度やな」
突然、夏実が口を開いて言う。
｢昨日のAが
夏実の意見はもっともだった。それに伊織も付け加える。
｢あとは、あの先輩マネージャーさんの隠し事だね｣
｢エッ？｣
｢あれ？百合聞いてなかったの？ノートの話｣
｢ノート？なんそれ｣
「いやぁ〜、バレー部見てたらつい」と返事をする百合に、夏実のツッコミが入る。
｢見てたら、やのうて見つめてたら、やろ。あないにジーッと見てたらそりゃ話も入ってこんわ｣
｢そら失礼しました｣
昨日の話をもしAが聞けば、怒ることは確かだ。そんなことは目に見えている。もう、彼女を怒らせたくなかった。
昨日見せたあの“笑う姿”は、“笑顔”は、
異性・同性。
先輩・後輩。
生徒・教師。
選手・コーチ。
知り合い・友人。
きっと、誰もが魅了されるほどだ。願わくは、もう一度あの姿が見たい。そのためには、彼女の闇を晴らさねばならない。その第一歩としてバレー部との仲を良好、まではいかなくていい。そこまでではなくていいから、少しでもよくしてほしかった。
伊織はAを信じている。そう願い、学校…いや、きっと今現在彼女がいるであろう、第二体育館の方を、伊織は心配そうに見つめた。手はぎゅっと固く握られていた。それを見た百合と夏実も歩みを止め、同じ方向を向く。
湿気を帯びた生ぬるい風が、伊織たち三人と、青々と茂る木々を揺らしていった。
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七瀬月華(プロフ) - 夕陽さん» 夕陽さん、コメントありがとうございます！読者さんの意見を聞けることははじめてなので、そう言ってもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします！ (2022年7月14日 16時) (
レス) id: 789243bd83 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽(プロフ) - 初コメです。めっちゃ先の展開が気になります！更新頑張ってください！応援しています！(夢主ちゃんのツンデレっぷりすんごく好き！)伊織ちゃんの、夢主ちゃんのことを考えてるからこその葛藤もいいなと思っています！長文失礼しました！ (2022年7月13日 13時) (レス) @page48 id: 1eba8c5bca (このIDを非表示/違反報告)
七瀬月華(プロフ) - みわさん» みわさん、コメントありがとうございます！楽しんでいただき、とても光栄に思います。これからもよろしくお願いいたします！ (2022年4月30日 14時) (レス) id: 789243bd83 (このIDを非表示/違反報告)
みわ - 初コメ失礼します。いつもすごく楽しませてもらっております。これからも頑張ってください。 (2022年4月30日 14時) (レス) @page1 id: 729c546e88 (このIDを非表示/違反報告)
りーにゃ(プロフ) - 七瀬月華さん» きゃー！返信ありがとうございます！こちらこそよろしくお願い致します！ (2022年1月1日 21時) (レス) id: d5a894c308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬月華 | 作成日時：2021年11月23日 1時
