法廷に咲く狂気の青の花 【カラ松】

青い花が三輪 ページ5

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これを運命というのだと何となく肌で感じることが出来たのだ＿＿＿。









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事の発端はつい二か月前。

とある殺人事件の裁判を傍聴している時に起こった。



なぜその日つまらない裁判を見に行ったのか、強いて言うならその事件は証拠が不十分であるにも関わらず起訴した阿呆でも見に行こうかと思ったからであろうか。





入ってきた女検察官を見てはこの裁判は検察側の負けだろうなと推測し、退屈そうに見つめていた。









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｢裁判長、私から一つ新しい証拠を提示します。｣




遠く、遠くにあった俺の意識が呼び戻される。

静けさ広がる法廷内に突如響いた凛とした声。



その後の進め方はあっぱれとしか言いようが無い検察側の圧倒的尋問。




一時も目を離すことが出来なかった。

すべては彼女の策略だったのだ。



面白い、裁判を見ていてそう思ったのは初めてのことだった。





法廷にいるには少し珍しい若い女性。

俺の目には法廷に咲く一輪の美しい花にしか見えない。




ここまですんなり相手を受け入れていた自身に驚きはするもののそれ以上に…







欲しい

あの美しい花を俺だけのモノにしたい




そう強く、切実に思ったのだ









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運命は我々を導き、かつまた我々を翻弄する

ヴォルテール フランスの哲学者より








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名言+Quotesより引用。


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