【リボーン】並盛に舞い降りる白雪Ⅵ (ページ5)

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標的60裏　血の臭い－２ページ5

山本視点

｢骸さんの言ってた『探し人』って、お前の事だったんらな｣

『骸さん』と云うのは、恐らくツナ達が何時もやっている『マフィアごっこ』で黒曜中グループのボスをやっている『六道骸』の事だろう。

俺達が『マフィアごっこ』をしに来た相手が麗羅を探しているなんて、麗羅から『六道骸』の血の臭いがするなんて、一体どう云う事だ？

隣にいる麗羅に視線を向けるも、フードのせいで表情が見えなかった。

話に付いていけない俺を無視して、此方に走って来た奴は、人間とは思えない速さで麗羅に襲い掛かる。

俺は瞬時に二人の間に立って、背負っていたケースから出したバットを振り下ろした。

だが、刃は金髪の奴に噛み砕かれ、刃先は飛んで行ってしまった。

壊れたバットを見る。

幾ら遊びとは言え、俺の相棒とも言えるバットを折られて気分が良い筈が無い。

でも、それより許せないのは、麗羅に手を出した事だ。

｢コイツはぜってぇ渡さねぇ。俺が守るって決めたんだ｣

さっき、俺は麗羅の手を血だらけにしてしまった。

大事な奴に助けられた。

今度こそ俺が麗羅を守る番だ。