【リボーン】並盛に舞い降りる白雪Ⅵ (ページ19)

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標的65　自分の意思－１ページ19

リボーン視点

俺が引き金を引こうとした時、全てを飲み込む勢いで燃え盛っていた炎が一瞬にして消えた。

焦げ臭い黒色の煙が立ち込める中、立っている一つの人影が見えた。

果たしてあれは、どちらの人影なのか――予想は付いているが――俺達がじっと見据えていると、煙が晴れる前にその人影は崩れ落ちるように倒れた。

戻って来たビアンキも共に、俺らは煙の中に入って行く。

そうして、倒れていたのは……やはり、麗羅だった。

運良く火傷はしていないようだ。

山本が麗羅を煙の外へ運び出して、近くのベンチに寝転がらせる。

酸素の少ない場所から急に出たからか、それともホミカの毒が遂に臓器まで回ったのか、麗羅が過呼吸に陥ってしまった。

苦し気に浅い呼吸を繰り返す麗羅のフードを外し、獄寺が口に、持っていたペットボトルを宛がう。

暫くして、麗羅の過呼吸は何とか止まった。