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標的55 襲撃−２ ページ21
麗羅視点
雲雀先輩の視線を感じ、ツナ君から顔を戻した。
｢君がそんなに勉強熱心だとは知らなかったよ。
成績は悪いみたいだけどね｣
｢成績が悪いは余計ですー。
それより雲雀先輩も学校にいた方が良いですよ｣
｢僕は犯人を咬み殺しに行くよ。
宛てはあるんだ｣
｢雲雀先輩は此処にいて下さい。
それで、並盛中を守って下さい｣
｢僕に指図するつもり？｣
｢『指図』じゃ無くて『心配』です｣
あたしの言葉に、雲雀先輩は「余計なお世話だよ」と鼻で笑った。
ツナ君とは反対の方向へ去って行く雲雀先輩の背中を、あたしは遣る瀬無い気持ちで見送った。
雲雀先輩の項(うなじ)には、赤く腫れた『蚊に刺され跡』があった。
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作者名：レイチェル | 作成日時：2018年8月29日 9時
