標的35裏 お前は何者だ−２ ページ38
リボーン視点
説明される『物語』と云う存在。
俺は予知能力を持った巫女の知り合いを連想したが、彼女を信じる事は出来ても、『物語』を信じる事は出来なかった。
俺が言葉にするまでも無く、それを読み取った麗羅は、「うーん」宙を仰ぐ。
｢並盛町に来たのは、彼に呪いを解いてもらう為でもあるの｣
｢お前、『鉄の帽子の男』について、何か知ってんのか！？｣
長年あの手この手で調べてはみたが、居場所や素性処か名前も分からなかった『鉄の帽子の男』。
俺達を呪った、たった一人の本気で許せない男。
思わず声を荒立ててしまい、俺は短く謝った。
麗羅は詳しく知らないと謝ったが、充分 大収穫だ。
『チェッカーフェイス』と云う名と、――ローシを信じるならば――呪いが解けるかもしれない事と。
｢俺は、麗羅は信じるぞ｣
俺に申し訳無くなったのか、頭を垂れる麗羅に言うと、ぱっと顔を上げて、麗羅は此方を見た。
『物語』もローシも全く信用していないが、嘘は言っていない。
話を認めたのでは無く、麗羅が本気でローシを慕い、『物語』を信じている事実を認め、信じたのだ。
チェッカーフェイスが気になるのもあるが。
それに、俺の返事は正しかった。
「ありがとう」清々しく破顔した麗羅を見て、確信した。
麗羅自身、気が付いていないかもしれないが、精神的に負担が掛かっていた筈だ。
これは人と関わりを持たず、野生児と云うよりも野生の動物に近い状態で最近までいた麗羅には、重過ぎて難し過ぎる話だ。
(麗羅は気に掛けてやった方が良さそうだ)
麗羅の為にも。そしてローシの正体を暴く為にも。
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レイチェル - S隊長さん» そう言って頂けると、嬉しいです。これからも頑張ります。ありがとうございます！ (2018年5月6日 11時) (
レス) id: e5404397aa (このIDを非表示/違反報告)
S隊長 - すごく面白くて更新を毎日楽しみにしています！！ (2018年5月5日 21時) (レス) id: c58740c157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2018年4月30日 17時
