標的35 お前は何者だ−２ ページ33
麗羅視点
「麗羅」呼ばれて視線を戻すと、真剣な顔付きのリボーン君が、あたしを見守っていた。
普段はポーカーフェイスで心情を隠している彼にしては、珍しい。
リボーン君が何を言おうとしているか、何と無く察せられた。
｢初めて俺と会った時、お前は気配を消して、俺とツナの跡を付けていた。
死ぬ気モードのツナを追い掛けた あの速さは、尋常じゃねぇ。
獄寺との戦いを見て、お前が只者じゃねー事は分かっていた｣
リボーン君が其処で一度、言葉を止めた。
あたしは、唯黙って先の言葉を待つ。
｢そして今日の雲雀との戦い。
まだまだ隙はあるが、あの雲雀に食らい付くとは相当な物だ。
だが、俺が一番気になってんのは、応接室一帯を真っ白にさせた、あの技だ。
あの冷気と冷たさは、おそらく雪だな。
単刀直入に訊く。お前は何者だ？｣
リボーン君の漆黒の眼が、穴が空きそうな位あたしを見つめる。
銃器を出す様子も無く、彼が少しも本気では無いのは分かっているが……彼の放つ殺気は、あたしに強い恐怖心を抱かせるには、充分だった。
訊かれた内容その物は、あたしが想像していた物と、全く同じだった。
故に、驚きはしない。唯、どうやって誤魔化そうか、其処が悩み所であった。
――いっその事、真実を話してしまおうか。
そんな考えが頭を過ぎる。
リボーン君ならば、そう易々と他人に教える真似はしないと、確信を持って言える。
彼は最強のヒットマンであり、家庭教師なのだ。
全てを話して、あたしの事を理解してもらった方が、都合が良い気がする。
今あたしが言わなくとも、リボーン君なら自力で真実に辿り着く気もする。
何より、この大きな秘密を、誰かと共有したかった。
ローシさんに訊くと、「リボーンなら良いだろう」との許可が出た。
何から言うべきなのか。
あたしは慎重に考えながら、口を開いた。
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レイチェル - S隊長さん» そう言って頂けると、嬉しいです。これからも頑張ります。ありがとうございます！ (2018年5月6日 11時) (
レス) id: e5404397aa (このIDを非表示/違反報告)
S隊長 - すごく面白くて更新を毎日楽しみにしています！！ (2018年5月5日 21時) (レス) id: c58740c157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2018年4月30日 17時
