標的35 お前は何者だ−１ ページ32
麗羅視点
ずきずきと頭が痛む感覚に、嫌でも意識が浮上した。
瞼を開けると、最初に見えたのは白い天井だった。
それから、薬品のような匂いが鼻の通りを良くする。
あたしが、此処が病院なる場所である事を直感したのは、意外にもすぐの事だった。
何度か瞬きした後、「起きたか」聞き慣れた、可愛らしい声が聞こえた。
徐に視線をずらすと、隣に置かれた椅子に座っている、リボーン君と目が合った。
｢リボーン君、あたし……｣
｢脳震盪で倒れたんだぞ。
お前、雲雀に脳天ぶん殴られたからな。憶えてるか？｣
リボーン君に、あたしは小さく頷く。
あの時はそれ処では無かったけれど、あの一撃はかなり堪えた。
打ち所が悪ければ、死んでいた可能性もあっただろう。
失笑していると、「記憶も意識も大丈夫みてーだな」リボーン君が確認するように言った。
顔には出ていないが、少しは心配してくれていたらしい。
ならば、わざわざ雲雀先輩と戦わせないで欲しかった。
しかし、こうして助けてくれたのだから、感謝するべきなのだろう。
「ありがとー」と、あたしは微笑んだ。
｢そう云えば、ツナ君達は？｣
｢アイツらなら学校だぞ。まだ授業時間だからな｣
｢そっか。応接室に行ったの、昼休みだったもんねー｣
リボーン君から視線を逸らし、窓の外を見つめた。
きっと今頃ツナ君と山本君は、難しい授業を子守唄に寝ているのでは無いだろうか。
獄寺君は、先日張り切っていた『Ｇ文字』を作っているだろう。
それでも賢いのだから、羨ましい脳細胞だ。
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レイチェル - S隊長さん» そう言って頂けると、嬉しいです。これからも頑張ります。ありがとうございます！ (2018年5月6日 11時) (
レス) id: e5404397aa (このIDを非表示/違反報告)
S隊長 - すごく面白くて更新を毎日楽しみにしています！！ (2018年5月5日 21時) (レス) id: c58740c157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2018年4月30日 17時
