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標的14 鮫さんと夜−１ ページ35
麗羅視点
｢あああ！ 眠れない！｣
頭から被っていた布団を押し退け、あたしは起き上がった。
壁に架けてあるクラシックな時計は、二時を指している。
実に三時間は布団に包まっていた。
布団の中で、色々な事を考えていた。
フラン君はどうしているだろう、とか。
フラン君に嫌われていたんだ、とか。
フラン君と仲直りしたい、とか。
シャワーの水が温かくて感動した、とか。
シャンプーが目に入って失明しそうだった、とか。
ベルさんは前髪オバケのようだ、とか。
ベッドから降りて、さてどうしようかと考える。
このまま寝転がっていても一向に眠くなる気配が無いので、ベルさんの部屋にでも行きたいと思う。
あたしは自分が方向音痴なのも忘れて、部屋を後にした。
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作者名：レイチェル | 作成日時：2018年3月14日 14時
