【リボーン】並盛に舞い降りる白雪 (ページ26)

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標的９　王子様と同棲？－２ページ26

｢おいベル、麗羅をどうするつもりだぁ？｣

｢うーん。同棲？｣

スクアーロさんとベルさんの言葉の応酬。

『同棲』とは何だろうか。

《同棲とは、結婚していない男女が一つ屋根の下でイチャイチャする事だ》

｢い、嫌です、同棲したくないです！｣

｢当たり前だろぉ！
得体の知れないガキを泊める程、うちは甘くねーぞぉ！｣

｢でも、もう日は落ちちゃったわよ？
こんなか弱い女の子を山奥に取り残すなんて、お母さん許さないわ｣

｢俺はこんな母親は嫌だぞぉ！｣

相当嫌なのか、スクアーロさんがまた大声を張り上げた。唾が飛び散る。

すっかり忘れてしまっていたが、あたしはまだ日本に行く処か宿すら無い。

ルッス姐さんでは無いけれど、夜の街に一人歩折り出されるのは、辛い。

これも乗り掛かった船。

どうにか今夜だけでも泊めてもらえないかと、スクアーロさんを見つめる。

するとスクアーロさんは大きな溜息を吐き、重そうな腰を上げて立ち上がった。

｢今晩お前を泊めても良いか、クソボスに訊いて来てやる。
それでダメだったら諦めろぉ。
良いか、今晩だけだからなぁ！｣

バァン！と乱雑に扉を叩き付け、スクアーロさんはクソボスさんと話しに行った。