黒い声 ページ20
「俺は熊野ノブユキ。よろしくな、シオン。」
「…俺は森本ケンゴ。…よろしく、シオン。」
『うんっ！よろしく、ノブユキ！ケンゴ！』
ﾉﾌﾞ「なぁ、本当に男、だよな？」
『もっちろん！ちゃんと男！医者のお墨付きだもん！』
にっこり舌を出して手をグッド、からのウインク。
これで何人ノックアウトになったかは、計り知れない。
教室内のキャスト、カメラマンに編集者。そして視聴者。
けれど、本日は特に何かあるか、と言えば別に無い。
1日目から好印象であり、がっしりと出演者の心を掴んだ事に満足する…が。
『なぁんで、男までハートを飛ばして来るんだ…。』
現在、屋上にて、愚痴り大会開催。
一人の筈だが、誰かがついて来ているのを承知で愚痴る。
そうで無いとやってられないし、まぁ見られた所でギャップ萌えも狙えるな、とか職業病が発病する。
オラオラ系？俺様系？ちょっとヤンデレ、メンヘラ枠も狙えるな、修羅場が有れば面白いんじゃ…？
まぁ、そんな心配、しても早計だな。
『人の恥ずかしい所、嘲笑いにきたの？それとも、塩、塗りに来た？ねぇ、アクア。』
ｱｸｱ「…違うわ。俺は、何でシオンがこんな所に来たか、聞きに来たんだよ。」
『はぁ、そのキラキラオーラ、やめてよ………まぁ、いーや。やめたく無いんだったら良いわ。』
ｱｸｱ「…」
ニコニコと、さっぱりした雰囲気で此方を見つめるアクアと、何処と無く雰囲気が重く、黒い笑顔の僕。
正に、圧倒的王子様と、腹黒仮面王子。
唯、今だけは仮面を捨てていた。
『んで、“何で此処にいるか？”だっけ。』
アクアside
はぁ、と心底面倒臭くため息を吐いたこの男は、俺が相容れない強敵、シオン。
『…それは、アクア達の為でもあるし、ボクの為でもある。』
ｱｸｱ「…は、」
『彼女のお願いの為、そして、ボクが間近で果たしたい、と言う唯のエゴの為。』
『その為に、ボクは芸能界に_____返り咲く。』
フェンスに寄りかかって居た彼は、此方に振り向き、そう答えた。
彼の微笑みに思わず目を奪われる。
長く、寂しげに伏せられたまつ毛、ちょこんと乗った困り眉。
それらは華奢な彼に相まって儚げな雰囲気を醸し出す。
ﾒﾑ「ねぇねぇ、どうした……の」
俺と彼以外全員、彼の美貌にやられた。
解らない。
今まで、俺のチェス盤の上に居たはずの
俺の手から溢れ落ち、自ら動く、制御不可能な…
最早、黒のキングであった…。
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書籍姫(プロフ) - 小雪みなとさん» わーっ！ありがとうございます…！！占いツクールにすら入れない日々が続き、更新がめちゃくちゃに遅いです…すみません！！でも、そう言って頂けると続けて見ようかな、って思います！ (4月20日 14時) (
レス) id: e3ea7725f8 (このIDを非表示/違反報告)
小雪みなと(プロフ) - 夜分遅くに初コメ失礼します！この小説の男主くんが大好きで、よんでいてすっごく面白いです！作者さんのできる限りでいいので続行をお願いしたいです！ (3月24日 23時) (レス) @page22 id: 7de1d9d62c (このIDを非表示/違反報告)
書籍姫(プロフ) - る〜ちゃんさん» 遅くなってしまい、申し訳ありません。そう言って頂けると励みになります！ (3月13日 8時) (レス) @page21 id: e3ea7725f8 (このIDを非表示/違反報告)
る〜ちゃん - すごく面白くてこの小説好きなっちゃいました！更新待ってます！ (12月2日 8時) (レス) id: 7542a4fcba (このIDを非表示/違反報告)
書籍姫(プロフ) - 無名さん» ありがとう御座います！！コメントを貰えると、とても励みになります！！恋リアの展開、楽しみにしてて下さい！！ (8月20日 17時) (レス) id: 91203e4b26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：書籍姫 | 作成日時：2023年5月5日 14時
