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お人好し_shogo.y_ ページ12

※莉桜さんは貴女の親友です。
※健太は、莉桜の彼氏です。




『大丈夫だからほんとに傘使って!?
私 折りたたみ持ってるし!』






莉桜「それでもダメだってば!!」







『彼氏待ってるんでしょ!?どうせ あいつの事だから傘なんて持ってないから、2人で一緒に入って帰りな?』






莉桜「そうかもしれないけど......さすがにこんなに降ってるのに借りて帰れないよ!」






『もー、いいから!ほら 早くかえる!!』





莉桜「ありがとう......明日 返すね!」





『はーい、ばいばーい!!』









はぁ......なんて言ったけど もちろん 折りたたみ傘なんて持ってないし...
小雨になったら帰ろう...それまで勉強しよっと。うん、そうしよう







あ、莉桜だ。
ほら、やっぱりあいつってば傘持ってなかったんじゃん笑
あいつが傘持ってない事知ってたから貸したのに...笑
どーせ、入れてもらおうと思ってたんでしょ
昔からそうなんだもん...健太の馬鹿。


莉桜と私は正反対だもんな...
莉桜の方が断然 可愛くって優しくってふわふわーな感じのThe!女の子!守ってあげたい!って感じだしなぁ...笑



昔好きだって言ってたから、それからずっとロングのままなのに.....笑









よし、今日は濡れて帰るか。
こんなに降ってたら、泣いてても分かんないでしょ








「あれ、Aじゃん 何してんの?」




『あ しょーごじゃん。
んーとね、雨宿り?笑』





「今日 傘もってたのに?」





『莉桜に貸した!健太も持ってないの知ってたし!2人が風邪でも引いたら困るし笑』






「で?自分はどーするのさ」








『今日くらい濡れて帰ろーかな。って
どうせ、駅までだし』







「送る」







『へ?』






「だから、送る。つってんの
いいから早く 準備して」






『あ、ありがとう』







「ほんとお人好しだよな」









『そんなんじゃないよ』









『ただ...ただね?
莉桜と相合傘出来たら健太 嬉しいんだろうな。って思ったから貸したの』








「お人好しじゃん」







『違うよ、そんなんじゃない...莉桜の為に貸したんじゃないもん、健太の為に貸したの』







「それも優しさだろ?」









『違うよ、親友の彼氏の事好きなんだよ?
私の方が先に会ってたのに、ずっと好きだったのにさ!!
こんなにも.........健太の事 好きなのに......』

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作者名:石榴 | 作成日時:2018年9月22日 22時

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