Fighters No.1 IV

貴方らしく ページ39

7「なーんか、あったやろ。」
「へっ！？」





ボールトレーニングを遥輝と終え、フリーの順番を待っている時のこと。





7「ん、いや....昨日まで卓さんと一緒やったのに、今日は居らへんから。」
「う....。」





ちら





っと、外野でゴロとりの練習をしている卓さんを見る。





9「オッケー、オーライ。」
90「おっしゃ次行くぞ〜〜！！」




.




卓さんは、いたって普通なのになぁ....
わたしは、いつまでも、切り替えが効かない




あぁもう、どうしてこんなに苦しいんだろう




...





7「ま、なにがあったかは知らへんけどさ。」





遥輝は、私の頭をポン！と叩いて、





7「お前らしく、行ったらええんとちゃうの。」





まっすぐ、私の身長に合わせて、目線を合わせてくれる遥輝。
遥かに、輝いて見えた。




7「迷わずに、な？ お前のええとこは、まっすぐなとこやん。

自分らしく、したいと思うことを、臆さずにやったらええと思うで？俺は。」





.





『どうしても、何としてでも、れいに触れたい、こっちを見て欲しい、助けたいって思うから』

『うん、妬いてる。』

『こんないい男...放っておいていいとでも思ってるん....？』






.





好きな人に





.





「あ...りがとう.....はるっ....き。」
7「え！？ いや、ちょ、泣くなよ！！？」






好きな人、好きだった人に




こんなに、頑張れと言える遥輝は、本当にカッコいいんだと思う。







私らしく、頑張るんだ。






.






7(......宮さんから聞いた話とか今更言えへんやん)

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