Fighters No.1 IV

伝えたい ページ38

プロ野球界に入って初めて



球場に行きたくないって思った。




.




80「....さぁ、今日もソフトバンクに勝って、全勝で北海道帰るぞ！！！」

「「ウッッス！！！！！」」




栗山監督の一言で、全体練習がスタート




.




79「2列に並んで、アップ始めるぞ。」
「「アス！！！」」




7「はいAこっちおいで。」
「うん...。」




アップのとき、私はいつも遥輝の隣。
そして...





79「卓、ミヤ、よ〜〜い....ピッ！！！！」

9「....12345っっ！！！ハイ！！」





その場駆け足を5回し、塁間を走る卓さん
25(いや、俺も走ってるし怒)





いつも卓さんの頼もしい後ろ姿を見て、私もアップに入る。





.





言いたい。





昨日の、翔平と抱き合ってたのは、卓さんが思ってるようなことじゃないって。

なんにも無いんだって....







.







..._____昨晩







11“好きだっ.....。”






『しょへ....。』
11『ん....。』





翔平は、私の手を握りしめる手を緩め、私を見つめる。




あぁどうして、野球選手なのにこんなに顔が整っているのか。

私を好きになるなんて、勿体なさすぎるくらいに。





『ありがとう.....。』





.






..








...でも。







『でも.....私、








.









..








...やっぱ、卓さんが好き。』






どうしようもなくツンデレで、意地っ張りで、性格に難有りすぎの貴方を、

いつしか、





すごくすごくすごく、




好きになってた。




.




11『.....そっか。』
『本当に....本当に本当にごめんね翔平。』

私が、申し訳なく俯いて話すと





11『バカ、こっちが情けなくなるじゃん。ちゃんと上むいて。』

って言いながら頭をポン、と叩くしょへ。






『でも本当に.....




....っ、翔平なら、私より全っ然ステキな女性捕まえられるよ！！！
もっと背が高くて、スタイル良くて可愛いアナウンサーみたいな......





..ひと






....







.....ちゅっ







........







11『これでおあいこ。明日からも、試合、頑張るぞ。』
『......しょ、へ？』





“おやすみ。”





そう言って翔平は部屋へと帰っていった。





『えっと....顎を掴まれて....。』

無理やり上を向かされて、えっと....





.






..







....『えぇえええ！！！？ .....チューされた！！！！？』







11(バーカ。Aよりいい女とかいるわけねーだろ。)

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