Fighters No.1 IV

落ち着く ページ21

「ふぁー、ただいま203号室っ！」




私は、久方ぶりの寮の部屋に着き、



「んん.....疲れ、たぁ。」



ベッドにダイブ。



だって....朝の3時から飛行機に乗ってきたんだよ？
疲れました、もう。




「.....久々、この匂い。」




私は、ベッドの枕に顔を埋め、匂いを感じとる。



爽やかで

落ち着く

ずっと嗅いでいたい匂い





...





9「.....そこ、俺のベッド」
「あ、うぇ！！？あ、卓さん！！！」



バッ！！



と顔をを上げると、そこにいたのは卓さん。

....って、




「あ、....これ、そうだ、卓さんのベッド....。」
9「....逆に誰のや。」





言えない




卓さんがケガでいなかった1ヶ月間

私がずっと使ってたなんて




....恥ずかしい///

それがまだ残ってるんだろうな




9「ふん、まぁ、いいけど。」




そう言って、卓さんは私の大きい荷物を持って来てくれた。




「あ、ごめんなさい、ありがとうございます...。」
9「別に。」





....





...？？？






卓さん

は、怒ってるの？？？






今日、久々に会ってもなんか顔そらされるし

返事はぎこちない...っていうかそっけないし




なんか、悪いことでもしたのかなぁ、私





9「あのさ。」
「ハッ、ハイィイイ！！」




ーーーー！！？

いや、急にやめて下さい。




私は、ベッドの下で座ってる状態でした。
すると卓さんは、ベッドの上に座って、後ろから話しかけて来たのです




9「.....フハッ笑笑 なんやそれお前 爆笑
どんな返事してるんや」

「や、卓さんが急に驚かすからっ...。」





「.......。」





9「.......会いたかった。」







後ろから私を抱きしめる卓さん



苦しい

苦しい



この手を解けそうにもない

甘々→←ツンツン

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す