何もない日常に【SN】2 (ページ40)

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七夕(ab.sk♀︎) ページ40

俺たちの家の近くにあるちょっとしたイオン、相変わらずの賑わいなのだが、平日の割には子連れの家族が多い…とは言っても、学校が終わって夕方の時間だからだろうね。

sk「阿部ちゃんあれあれ！」

俺と佐久間はたまたま用事があって一緒に行動…、まあデートをしてるんだけど、佐久間が指を指した先には笹らしき……いや、笹竹だった。

ab「そうじゃん、今日七夕だ！笑」

年に1回、織姫と彦星が会う事が許される日。
そんな笹竹に、願い事を書いた短冊を飾るのが江戸時代からずっと続けられてるんだよね。

sk「阿部ちゃん私達も書いてこ！」

ab「え、用事はどうするの！」

sk「あと！！笑」

思ったらすぐ行動の佐久間。
ちゃっかり俺の分まで貰ってきてくれてて、少し呆れてしまった。でもまあ、たまにはいっか。

少し時間が経って、お互いが書けた所でお互いに笹竹に飾った。お互いに願い事を見て、似た者同士だなって笑ったけど。

sk「私達さ、共通点なんてなーんにもないけど、こういう所は似てるよね！」

ab「まあ、確かに」

ふと見上げたら、見た事のある字と名前。俺は「佐久間、あれ」と教えたら、大笑いする佐久間。まあ、そりゃあそうだよね笑