何もない日常に【SN】2 (ページ23)

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ab「後ちょっとだったのになぁ」

あ、どうも、阿部です。
ドッジボールで無事に2年生の中で優勝はしたんだけど、まさか1年生がこんなに強いとは思わなくて準決勝で敗退。

佐久間達のクラスは実は結構前にトーナメント戦にて敗退していた為、ずっと俺のそばに居たんだよね。

sk「でも惜しかったよ？」

ab「優勝したかったじゃん？」

かっこいい所見せたかったんだけどなぁ。
落ち込んでたら、佐久間が俺の名前を呼んだ。顔を上げた時に、額に柔らかい……まあ、佐久間の唇なんだけど。

sk「えへへ…でも、皆の中でも1番かっこよかったよ？」

ab「……はぁ〜〜〜〜〜」

初めて佐久間のことをあざといと思ったよ。

su「佐久間さん、そんな阿部ちゃんが"2年生の中で"優勝したってことで賞品を渡したいと思いまーす！！！」

ab「は？」

sk「佐久間さんを1日自由に出来る券です！！どう！！？」

目をキラキラさせて言いながら渡してきた券は、ついさっき書いたんであろう何かの紙の端切れ。字は若干汚い。

sk「期限は明日までです！」

明日、つまり土曜まで。さっさと使えって事だろうなぁ笑

sk「決まった？」

そんな簡単に決まる訳ないだろ笑
とりあえず俺は「帰りまでに決めるね」とだけ伝えた。

ab「とりあえずサッカーでも見に行く？確か3年vs1年でめめじゃなかったけ？」

sk「お、いこいこ！！」