何もない日常に【SN】2 (ページ1)

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母親(all) ページ1

学校から帰り道、皆と仲良くいつも通り帰ってた。
何も変わらない日常に、1つの切れ目が入ったんだよね。

「あ、たつちゃんだぁ」

近寄ってくる美人な女の人、でもね、私知ってるんだよ、この女の人。ラウールは心配そうにしてるし、照は私たちを守るかのように前に出た。

「いい男いっぱい連れて、ママに似たねぇ？」

酒の匂い、この時間まで飲んでたんだなって分かるぐらい。昔から変わらなかった。

fk「お母さん、もう辞めてって言ってるじゃん」

そう口を開けば皆が驚いた。照には話してあるから良いんだけど、それ以外は初耳だろうな。

「なに？なんで私の言う事聞けないのよ」

fk「私にはもう関わらないでって言ってるじゃん」

「はあ？私の男取っておいてそんな事言うの？」

fk「っ、あのクズが寄ってきたんだよ！私のせいじゃない！」

あーあ、皆にバレちゃったな。むしろ、言い合いがヒートアップするから誰か助けてほしい。きっとこの言い合いは止まらない。止まることを知らない。

sk「あ、お巡りさーん！こっちです！！」

佐久間の高い声が響いた。母親は舌打ちをして、何処かに消えていった。