・緑side ページ8
これに関してはふっかの言う通りだ。照は最初から見抜いていた。けれど、俺たちに伝えたのは佐久間の事があったからだと思う。
俺は佐久間のことはキッパリ忘れ新たに進んでいたけれど、ふっかだけは違っていた。ずっとあの時から止まったままだ。
「別に皆に迷惑かけてないよね?むしろ身体1つで仕事貰えてんの」
なら良くない?なんて笑う同期に嫌気が差した。
「全然良くない、お願いふっか、もう辞めて」
「……ならさ」
この時のふっかの言葉に俺はドン底に落とされたような気がした。
この後、会話なんて続かなくって、ふっかは俺達の分の支払いまでして、店から出た。止めれるのはきっと残酷にも照だけで、ふっかを普通の幸せをあげれるのも、愛をあげれるのも照だけだと気付いた。
「この事、俺達だけの秘密な」
「照には言わない方が良さそうだね」
「…なんで、こうなっちゃうかな」
少しだけ昔話をしよう。
118人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レイ | 作成日時:2023年3月23日 11時