さよならエレジー【iwfk】 (ページ38)

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・青side ページ38

相変わらずだけど、お前も佐久間も、なんなら俺達も、話し合いをしなかったせいで、少しずつズレが生じた。結果、たった一人、ボロボロに壊れてしまった。

「…、なに、泣いてんの」

そっちを向けば、気付いたらふっかは顔を出していて、ベッドから降り、そして立っていた。ここまで我慢させたのも、俺らなのに、兄みたいに振る舞うんだな、お前。

「佐久間が、何事もなければいいの、俺だけでいい」

「は、お前何言ってんの」

ふっかの言葉に俺はすぐに反論してしまった。

「お前だけ傷だらけになって、誰がお前を守るんだよ…！」

「いつもそうだ…！お前だけ全部背負いあがって…！！」

責任も最年長だからって全部背負うふっか。別にお前だけじゃねぇよ、俺ら同い年じゃん。なんで、俺らにも背負わせてくれないの。

「…ふは、泣くなって翔太」

「ぜ、全部！全部お前のせい…！！」

「にゃははは！俺達全員泣いてんじゃん！」

気付いたららふっかも泣いていて、俺らバカみたいに泣いてんだな。

この日を境に、ふっかも俺らも少しずつ前を歩き出した。
まだ触れる事は出来ないし、なんなら近くに行く事も出来ないけれど、いつかあの時みたいに近づけるといいな。