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・〃 ページ36

気付いたらこの関係のままデビューをしてた。ふっかは、あれから誰かに止められたのか、そういう雰囲気は無くなった。



ただ、今度は何かしらふっかの身の回りだけ異変が起きた。別に大した事じゃないけれど、スタッフとの距離感とか。なんか、スタッフさんから近付いてる?みたいな感じだった。



また1ヶ月ちょっと経ったぐらいにはふっかの私物が無くなった。誰かが盗んだかのように。最初は物忘れとか、実は置いてないのでは、とか、そういう扱いにしていた。



そんなある日、俺はマネージャーがふっかの物を盗んでる所を見てしまった。マネージャーに言うべきか、ふっかに言うべきか、ホントならこの時言うべきだったんだろうけど、俺は言えなかった。




「佐久間は何があっても照の傍に居ろ」



久々のふっかとの飲み会。お互いに酒が入り気分良くしていた頃にふっかがそう言ったんだ。多分、俺が何か言いたそうにしてるのに気付いたんだ。



「…見たんだろ、なんか」



「マネージャーらしい人が物を盗んだところ…」



ふっかは、黙って俺を見た。この時、俺はふっかの言葉を信じずに、滝沢くんとかに言えばよかったんだって、すごく後悔した。

・〃→←・桃side



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作者名:レイ | 作成日時:2023年3月23日 11時

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