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「あれ…」
酷く懐かしい夢を見た。照と佐久間が付き合い始めた頃の夢だと思う。あの日、阿部ちゃんと話して、酒に潰れて、寝たんだっけな。
あれから数年が経った。今でも二人はラブラブで、もう今じゃあの二人の方が夫婦感満載だった。
港じゃ俺と照の事を夫婦と呼ぶけれど、あれはビジネスで、最初は心痛かったけれど、時間が経てば慣れてくるもんだった。
意外にもストレスが溜まってたらしくて、倒れた時があったのも覚えてたりする。なべや舘さん、阿部ちゃんは迷惑かけたなぁと、思う。
そんな今、俺が居るのは俺の家でもメンバーの家でも、はたまた友人の家でも先輩の家でも実家でもない。
「あ、深澤くん起きた?」
「結構早く起きたつもりなんですけどねぇ笑」
別に赤の他人でも無い。プロデューサーの家。ニコイチが付き合い初めて、2年ぐらい経った頃にこういう関係を何人とも作ってきた。
仕事の為、SnowManの為だと思いたかったけれど、きっと俺はメンバーには言えないけれど、寂しくてこういう関係を作ったんだ。
「今度のテレビ出演、上に掛け合ってみるね」
「あっは、嬉しいです」
…嘘ばっかり。仕事貰えるのは嬉しいけれど、好きでもない男に抱かれて嬉しい人なんて居ない。未だに俺は照の事が忘れられないでいた。
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作者名:レイ | 作成日時:2023年3月23日 11時