さよならエレジー【iwfk】 (ページ22)

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「俺があの時お前は自分の事を考えろって言ってたらさ、なんか変わってたかな…」

大きな瞳からボロボロと涙が出てくる佐久間に、俺はずっと起こっていた事を考えていた。

1つ仮定するとするなら、きっとこれは佐久間のストーカー被害から今の今まで繋がっている。だとしたら、計画的な犯行すぎる。

深澤辰哉だけを貶めたいのか、それともこのグループをぐちゃぐちゃに崩壊したいのか。だとしても、犯人は今の状況に満足しているのか。

「ふっか、大丈夫かな」

「…あの退所報告された後に、ふっかには連絡出来てない」

「……」

「少なくとも！俺は、ふっかが自ら退所をしたと思えない」

俺の同期はそんな奴じゃない。だから沢山の証拠が必要。
目黒がこの間見たふっかと斎藤さんの絡みと、ふっかと佐久間のこの会話には、きっと何かあるはずなんだ。

「俺が、俺達が信じないで、誰がふっかを信じるの…」

「うん…」

「この間目黒が言ってた斎藤さんについては滝沢くんに報告済だから、連絡待ちだから」

「そっか…」

「早く、早く俺達の大事な最年長を取り戻そ？」