さよならエレジー【iwfk】 (ページ16)

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・白side ページ16

「あれ、ふっかは？」

今日は９人揃って振り付けの確認日。いつもならふっかさんは早めに来たりしてるんだけど、この日は時間が過ぎても連絡1つも無かった。

「どうしたんだろうね、ふっかさん…」

「…」

「めめ…？」

ある程度振り付け確認後、休憩してる最中に俺はめめに話しかけたんだけど、どうやら考え事してるようだった。

「おーい、めめ？」

「…もしかして、」

めめは何を考えてるのかよく分からないけれど、なにか思ったらしい。めめって、思ったらすぐ行動に出ちゃうんだよね、いい所だと思うけど。

「あの、岩本くん」

「ん？」

「昨日、ふっかさんと一緒に番組収録行ったんすけど」

めめの話に、俺と康二くん以外は息を飲んだ。

「知り合いだったのか分かんないんすけど、凄く親しく喋っていたんだけど」

「その、なんと言うか、距離が近いような気がして…」

「その後、耳元で内緒話した後、ふっかさん顔が凄い真っ青で……」

「これって、なんか、関係あるんすか…？」

俺は知らなかったけど、後に聞いた話。ふっかさんは昔からプロデューサーとか、番組に関わる上の人達と寝てたらしく、それで仕事を貰ってたとか。