さよならエレジー【iwfk】 (ページ11)

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毎日色んな仕事が入ってくる。俺達はアイドルだから、それ以外にも雑誌の撮影だったり、それこそ新曲に向けてのダンスや歌もやらなくっちゃいけない。

最近、物を無くすようになった。無くす、と言うよりかは、置いたはずの場所に物がなくなっていた。

「あれ、ここに置いてなかったけ」

「え、また？」

おじいちゃんじゃん笑って言われるほど物忘れが酷いらしい。ただ、今回違うのは誰か見てた事なんだ。

「いや、ふっか出ていく前にそこに置いてたよ」

「そうだね、俺も見た」

声を出して言ったのはなべと舘さん。そこに置くところをホントにたまたま見てたらしい。

「え、じゃあ誰かに取られたってこと…？」

この場所を出入りしてるのはここの九人とマネージャーのみ。一気にこの場の空気が冷たくなり、メンバーの絆に亀裂が入った。

「ちょちょ、大丈夫だって、大したもんじゃないし！」

何があってもこの八人が好きだ、だから亀裂が入るのはダメだ、ならどうする、って考えた時はもう俺は言葉にしていた。

「大丈夫だって、んなことで皆疑っちゃダメっしょ」

何が大丈夫なんだろ、何回も物無くなってる癖に