あどうも、異世界から来ました 2【twst】

27.真紅の薔薇 ページ7

Asideー


後輩に絞め落とされてから数日、今は仕事の日誌回収中だ



『あ、トレイー！』



ハーツラビュル寮に行く途中、トレイを見つける



トレ「Aか、どうしたんだ？」



『日誌回収』



トレ「そういえば今日か」



『そうそう、あそうだ、この前のアップルパイめっちゃ美味かった』



トレ「ならよかったよ」



『茶会のたびにトレイの作るスイーツが食べれるハーツラビュル寮生は幸せ(・・・・・・・・・・・・)だよな〜…あ』



…1年間で変わったこと、もう一個あった



トレ「なら、うちにくるか？寮長に掛け合うよ。転寮は認められないわけじゃないし、元々Aはどこにでも入れるんだろう？そうだ俺の部屋に来ないか？ケイトは誰とでも仲良くできるし、寮に来て慣れないうちは俺と同じな方が楽だろ？じゃあ早速電話を…」

『いやいややっぱ一人暮らしが気楽だからいいよ！』



本当に電話しかけた腕を押さえながら早口で否定する



トレ「そうか…」



去年ルークが転寮して、尚且つ俺がどこにでも行けるというのを話してからだ。こういう話題を振ると推しを語るイデアみたいに早口になる

だが目がマジになるのはやめてほしい。
心臓に悪いし普通に怖い。



『とりあえず寮長さんのところに行かなきゃだな』



トレ「そうだ、Aに言うのを忘れてた」



『ん？』



トレ「実は今日、寮長の座をかけての決闘があるんだ」



『決闘？』



トレ「しかも1年生」



『1年が入学早々寮長に挑むとは…なかなか強気だな
俺まだ新しいハーツラビュル寮の寮長に会ったことないんだが、強い？』



トレ「そうだな…前寮長より魔力は劣るが、その分魔法の発動が早い

3年生でそれなりに実力もあるし、よほどのことがない限り1年生に負けることはないだろうな

とにかく、何か騒がしかったらそれが原因だ」



『へー、でも寮長就任1週間で、1年に負けたら可哀想だな』



そんなことを笑いながら話し、俺たちはハーツラビュル行きの鏡をくぐった



？？「【首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド!)】！」



寮に来た瞬間、そんな声が響いた



『ん？』



そしてすぐに、誰かの悲鳴が響く



トレ「寮長…？」



『！！…何がどうなってんだ？』



トレイと目を丸くしていると



ケイ「Aくんにトレイくん！」



ケイトがこっちに来てくれた



『ケイト、何があったんだ？』



ケイ「…寮長が、変わったんだよ」



トレ「『！！』」

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