26.双子のウツボ ページ5
Asideー
『…っげほっげほっ!どこだここ』
目を覚ますと、知らないベッドだった
『あ、コイツ』
ベッドの横には、水色の髪
俺を締め落とした犯人が眠りこけていた
『えぇ…?』
どうしよう、正直1発くらい殴ってやりたいが、コイツから悪意は全く感じないと言うのがなんともやりづらい。だがまた締められるのも勘弁願いたい
そっと逃げようかと思った時
ガチャ
ドアが開いた
ジェ「おや、起きましたか」
入って来たのは、俺を絞め落としたやつそっくりのやつ
双子というやつか、初めてみた
『ここは?』
ジェ「僕たちの部屋です、僕はジェイド・リーチ
そしてそこで寝ているのが双子のフロイドです。どうやらフロイドがとんだご迷惑を…」
『A・カターラだ、いきなり締め落とすのはマジで勘弁してくれ』
ジェ「すみません、ぼく達陸は1年目でして…フロイドも人間への加減を知らないのです」
『陸1年目?』
ジェ「はい、僕たち双子はウツボの人魚ですから」
『へー、人間の姿でよく海を泳げるな!それとも今は化けてるのか?』
ジェ「本来ならもっと大きいんですよ」
『いつか見てみたいな』
ジェ「機会があれば」
ジェイドはにっこり笑った
『ありがとう、で、これどうすればいい?』
フロイドを指差す
ジェ「ふむ…フロイド、起きてください」スパァン!
…めっちゃ容赦なく引っ叩いたな
フロ「___ジェイド?あ、クジラ先輩起きた?」
『お前に落とされたおかげでな』
フロイドは起きると、また抱きついてきた
『ちょちょちょ…あ、なんか優しい』
普通のハグよりちょっときついくらいになった
まだ耐えれる
フロ「ごめんねぇ、クジラ先輩」
『てか、クジラ…?』
フロ「んー?クジラってね、体おっきいのにビビりでいつも傷だらけだから、クジラ先輩にぴったりでしょ?」
コイツ、鈍感なように見えて意外と鋭い
『うるせー、じゃあ俺寮戻るから
今度はいきなり締めるんじゃねえぞ』
俺はベットから起き上がり、フロイドを剥がす
フロ「えーもう行っちゃうの?」
『寮に戻らねーと、ここは俺の寮じゃない
同じ学校に通ってんだ、またいつでも会える
じゃあな、フロイド!ジェイドもありがとう』
ジェ「せっかくですし、外までお送りしましょう」
『あーじゃあお願いするよ』
フロ「クジラ先輩、またね♡」
俺は部屋を後にした
413人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柃。(プロフ) - 音操さん» 音ちゃんコメントありがとうございます!拙い文章ですが読んでくれて嬉しいです!のんびり更新ですが良かったら読んでってくださいね〜 (4月7日 2時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)
音操 - コメント失礼します。 俺は音操(おんそう)と言います。 主様の書き方好きなので更新待ってます。 良ければ音ちゃんと御呼びください。 (4月7日 2時) (レス) @page26 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - つかたつかたさん» コメントありがとうございます!良かったらこれからもだらだら見てってくださいw (4月7日 1時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)
つかたつかた(プロフ) - 今日一気見してしまいました!😂とっても面白かったです!更新頑張ってください💪! (4月6日 14時) (レス) @page23 id: 50d14333f1 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - 藍琉さん» コメントありがとうございます!マイペースながら更新頑張ります〜 (1月4日 0時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れい。 | 作成日時:2024年1月3日 2時