41.魔力過多 ページ33
Asideー
『毒食べるために飴食べてるようなもんだしな』
カリ「…」
明らかに考え込んでいるであろうカリムの頭をポンと叩く
『心配はしなくていい、どうせ解毒してるんだ』
俺的には安心させたつもりなのだが
カリ「…なぁA、その飴、食べないわけにはいかないか?」
『え"』
カリムの心配は止まらなかった
カリ「やっぱり、毒を食ってるって言うのは怖いんだ!」
『あー…』
カリムとジャミルの境遇は、なんとなく聞いている
日々暗殺や毒の脅威に怯えていた少年時代を過ごしたと言う
そんな2人にとって、毒を摂取し続ける知り合いというのはなかなか怖いものなのだろう
(致し方ない、こいつらの前は控えるか…)
『分かった、少しずつ控えるようにするよ』
すると、カリムの顔がパァッと明るくなった
カリ「ありがとう!」
ジャ「…」
黙っているジャミルの顔も心なしか安心したような顔をしている
(まぁ確かに、飴に頼りすぎるのもなぁ…)
翌日から少しずつ飴を控えるようにした
もちろん、鼻血くんとはその分距離が縮まった
『…また鼻血出たし』ズビー
結構普段なら危険なラインすれすれを行きつつ、日々を過ごした
まぁ、確かにこの世界に来てから限界まで行ったことなかったしな
前の世界でも2、3年限界いってなかったし、もしかしたら限界値伸びてるかも!!
.
..
…
なんて思っていた時期もありました。
『…あ"ー』
無事死にかけである。
死なないけど。
体が熱いし、頭も重いし、相変わらず鼻血は止まらない
鼻血はティッシュで塞ぎつつ、とにかく学校に向かった
『あ"ーきちぃー』
フラフラするし鼻血は止まらんし体はだるいし…
(なんかすれ違うやつみんなに見られてる気がする…まぁ鼻に真っ赤なティッシュ詰めてるやついたらそりゃあびびるか)
教室に入ると、すぐ一番後ろの自分の席についた
『よ、リリアおはよー』
リリ「…おはよう、A」
『どした?今日体調悪いのか?』
リリ「それはわしのセリフじゃ、どうした?」
『んーちょっと魔力過多』
リリ「なるほどそれで…大丈夫なのか?」
『………なんとか』
リリ「目を逸らすでない!まったく…」
『死にはしねーよ』
リリ「おぬし、その"死ぬこと以外かすり傷"のような精神どうにかせい!」
『いやなにその暴論
しっかり重症だわあほ』
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柃。(プロフ) - 音操さん» 音ちゃんコメントありがとうございます!拙い文章ですが読んでくれて嬉しいです!のんびり更新ですが良かったら読んでってくださいね〜 (4月7日 2時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)
音操 - コメント失礼します。 俺は音操(おんそう)と言います。 主様の書き方好きなので更新待ってます。 良ければ音ちゃんと御呼びください。 (4月7日 2時) (レス) @page26 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - つかたつかたさん» コメントありがとうございます!良かったらこれからもだらだら見てってくださいw (4月7日 1時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)
つかたつかた(プロフ) - 今日一気見してしまいました!😂とっても面白かったです!更新頑張ってください💪! (4月6日 14時) (レス) @page23 id: 50d14333f1 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - 藍琉さん» コメントありがとうございます!マイペースながら更新頑張ります〜 (1月4日 0時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れい。 | 作成日時:2024年1月3日 2時