40.服毒 ページ31
NOsideー
カリ「〜♪」
廊下を跳ねるように歩くカリムと、それを見つめるジャミル
ジャ「…今日は特に機嫌がいいな」
カリ「そりゃあAとの宴の日だからな!」
ジャ「宴じゃない茶会だ。張り切ったところで俺達にできることはない」
カリ「それでも気分が上がっちゃうんだよー!」
ジャ「はぁ…」
頭を抱えるジャミル
カリ「ジャミルだって、今日ヘアセットバッチリじゃないか!」
確かに彼の髪には普段以上の装飾品と、編み込みにいつもより気合が入っているように感じる
ジャ「そ、それは!……もういい、さっさと行くぞ」
カリ「へへっ、あぁ!」
今日はAが2人を茶会に誘ったのだ
『この前オンボロ寮の裏の倉庫を片付けてたら、いい感じのあずまやになってさ、そこで茶会でも開きたいんだが、お前ら暇か?』
という感じで決定
ルンルンで向かっていれば、2人はオンボロ寮についた
寮ではなくその裏手に向かうと、確かにあずまやがあり、Aがそこで作業をしていた
カリ「Aー!」
『お、カリム、ジャミル、よく来たな』
カリ「呼んでくれてありがとな!」
ジャ「これ、茶菓子です」
カリ「俺からは紅茶〜」
『お、どっちも高そうだし美味そう
ありがとな、一緒に食べようぜ』
3人が席につく
カリ「相変わらずあの寮は古いなぁ、新しい寮建ててもらうか?」
カリムの視線の先はオンボロ寮
機能的には良くなっているものの、未だ古めかしい見た目は変わってない
『いいよwそこまでしてもらうわけにはいかねぇし、オンボロ寮も気に入ってるからな』
カリ「そうか〜」
ジャ「建て替えるより、うちの寮に来てもらった方が早いだろ」
『あー、確かにな』
カリ「え、転寮できるのか!?」
『まぁ俺の場合は闇の鏡から許可は出てるし簡単か』
カリ「A!!転寮しよう!!!」
『だから嫌だって』ベシッ
カリ「いだっ」
Aからのデコピンを喰らうカリムであった
その後も他愛もない話に花を咲かせていた
『てか、この前の凄かったな』
カリ「だろー!」
『軽音部に入るとは思わなかった…』
ジャ「あの絶叫の何がいいんだ?」
カリ「えぇー!かっこよくないか!?」
『…まぁ』
ジャ「まったく」
カリ「そんなぁ…」
肩を落とすカリムであった
するとAが飴を取り出した
『ごめんちょっと休憩』
カリ「トイレか?」
『そんなとこ』
413人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柃。(プロフ) - 音操さん» 音ちゃんコメントありがとうございます!拙い文章ですが読んでくれて嬉しいです!のんびり更新ですが良かったら読んでってくださいね〜 (4月7日 2時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)
音操 - コメント失礼します。 俺は音操(おんそう)と言います。 主様の書き方好きなので更新待ってます。 良ければ音ちゃんと御呼びください。 (4月7日 2時) (レス) @page26 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - つかたつかたさん» コメントありがとうございます!良かったらこれからもだらだら見てってくださいw (4月7日 1時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)
つかたつかた(プロフ) - 今日一気見してしまいました!😂とっても面白かったです!更新頑張ってください💪! (4月6日 14時) (レス) @page23 id: 50d14333f1 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - 藍琉さん» コメントありがとうございます!マイペースながら更新頑張ります〜 (1月4日 0時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れい。 | 作成日時:2024年1月3日 2時