あどうも、異世界から来ました 2【twst】

34.熱砂の太陽 ページ21

Asideー


俺が2年に上がってから約2ヶ月が経った時、いつものように日誌の回収を終わらせ、学園長室に向かっていた



『…あいっかわらずぐーたらライオンは真っ白だな
マレウスは…』



"人の子と見た月が美しかった、次は2人で星空を見るのもいいだろう"



『…あいつ寮長としての立場分かってんのかな？』



一応寮長が寮の中であったこととか気づいたこと書くためのものなんだが、これただの【どらこにあにっき！】だぞ

まぁぶつくさ言いながら歩いていると



「A先輩」



『ん？お、ジャミルじゃん、昨日ぶり』



ジャミルが俺の方に歩いてくる



ジャ「昨日はありがとうございました」



『別にいいよ、あそこむずいもんな』



俺は普段学校が終わると、教室やら図書館やらで勉強をしている。そこでちょっと前に偶然ジャミルと会ったのだ

それから勉強をちょこちょこと教える間柄になっている



ジャ「これから学園長室ですか？」



『あぁ、いつもの仕事』



俺は日誌をヒラヒラと振って見せた



『ジャミルは？』



ジャ「実は、僕も学園長室に」



『へー、なんか悪いことでもしたのか？w』



ジャ「まさか」

『まぁそーだよなー』



真面目なこいつに限って問題起こすわけないよなぁ
じゃあ一体なんの用事なのだろうか

2人で話していると、部屋の前に着く



ｺﾝｺﾝ



『失礼しまー…あれ、先客がいたんすか』



部屋の中には、学園長と男が1人いた

ターバンをつけた白髪の男

見ない顔だったが制服姿を見る限り、生徒だろう



ジャ「カ……リム……」



『？…ジャミル？』



ジャミルの様子がおかしかった

目を見開き、固まっている


大丈夫か、と話しかけようとした瞬間



クロ「おや2人とも、ちょうどよかった！
ちょうどあなた方の話をしていたんですよ！」



『俺らの？』



クロ「ご紹介しましょう、彼は…」

カリ「カリム・アルアジームだ！よろしくな！！」



学園長の言葉を遮り、カリムは名前を言った

そしてジャミルの方を向き、満面の笑みで言った



カリ「ジャミル！2ヶ月ぶりだな〜！元気にしてたか？」



へへっ！というような声と一緒に、快活な彼の声は響いた



ジャ「………あぁ、久しぶりだな」



どうやら入学以前の知り合いらしいが…どうにも好感度が釣り合ってない

カリムからジャミルへは、信頼や喜びを感じるが

ジャミルからカリムへは、どうにも違うように見える



『…で、俺らの話って？』

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