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31.アズールside ページ16

アズールsideー


昼食の時、フロイドがとある先輩に抱きついていた
どうやらその方がとても気に入ったらしい



(まぁ、気分屋のフロイドのことですから、すぐに飽きるでしょうが…)



しかし、その人こそが僕が探し求めていた人だった



『アズールとも少し話そうか』



アズ「いいんですか?」



平静を装い、笑顔で答えたが、内心はチャンスだ!と息巻いていた


入学式の進行をしている姿

学園長と話している姿

寮長の部屋へ週に一度通う姿


この3つを見れば、馬鹿でもわかるでしょう

この方…いえ、A・カターラは学園長の側近、または何かの役職を得ている!


(いい関係を築いて見せる…そして、何か弱みでも握って仕舞えば…)


そんなことを考えながら、Aさんと話す



アズ「Aさんについて知りたいだけですよ」



『…知りたいって言うのは?』



アズ「…言う必要、ありますか?」



できるだけ警戒心を与えないような笑顔で話す
すると、Aさんからあからさまに笑顔が消えた



『…言葉ってのは、必ず主語が入ってないと話したいことがはっきり伝わらないんだよ

あえて使わない時もあるけど、基本は主語がないと困る』



アズ「はい?」



この人は急に何を言っているのだろう



『俺について教えてやるよ

俺は偽物の笑顔貼り付けて腹の中を探られるようなことは嫌いだ

今のお前みたいにな』



アズ「!!」



Aさんは先ほどまで緩く引き剥がそうとしていたフロイドを、強く押しのけて席を立った

フロイドの悲しそうな顔が目に入る



『人のことを知るんだったら、態度と対価があんだろーが
そこもわかってねえのに安易に探りなんかいれるんじゃねえよ』



背筋が凍った
きっとこれが、殺意を向けられるという感覚なのだろうか



Aさんは食事だけ持って離れた席に行ってしまった



ジェ「…今のは、アズールが悪いですね」

フロ「クジラ先輩怒っちゃった…アズール!謝ってきて!」



アズ「っ!…なんで、僕が」



フロ「アズール」



フロイドが僕を睨む



アズ「…分かりました」



すぐに話しかけに行きたかったが、チャイムがなり、やむなく次の授業に向かった



放課後ー


授業が終わってすぐ僕はAさんを探した



アズ「!!Aさ…」



Aさんの姿を見つけたと思ったら、すぐ別の部屋に入ってしまった
急いで追いかけ、僕は「ボードゲーム部」と書かれたドアを開けた

32.新入部員→←.



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柃。(プロフ) - 音操さん» 音ちゃんコメントありがとうございます!拙い文章ですが読んでくれて嬉しいです!のんびり更新ですが良かったら読んでってくださいね〜 (4月7日 2時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)
音操 - コメント失礼します。 俺は音操(おんそう)と言います。 主様の書き方好きなので更新待ってます。 良ければ音ちゃんと御呼びください。 (4月7日 2時) (レス) @page26 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - つかたつかたさん» コメントありがとうございます!良かったらこれからもだらだら見てってくださいw (4月7日 1時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)
つかたつかた(プロフ) - 今日一気見してしまいました!😂とっても面白かったです!更新頑張ってください💪! (4月6日 14時) (レス) @page23 id: 50d14333f1 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - 藍琉さん» コメントありがとうございます!マイペースながら更新頑張ります〜 (1月4日 0時) (レス) id: 138523924a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れい。 | 作成日時:2024年1月3日 2時

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