あどうも、異世界から来ました 2【twst】

30.小間使いのハイエナ ページ13

Asideー


植物園で一瞬寝かけていると、知らない気配を察知した



『…ん？』



遠目に見えたのは、サバナクローの寮生

人の膝を枕にぐーすか寝ているボスを迎えに来たのだろうか



？？「あ、いた！…って、あんた何してんすか？」



先輩を見つけてこっちへ来たと思ったら、男の固い膝を枕にして寝るライオンに話しかけた

しかし起きないレオナ先輩



『昼寝らしい』



？？「で、なんで枕になってるんすか？」



『こっちが聞きてえよ
で、お前1年だろ？なんか用か？』



？？「あ、そうっすそうっす！これをレオナさんに」



と言って1年が待ってきたのは授業プリント

あれ？1年が3年の先輩の授業プリント持ってきた？？？



『…あれ、お前1年だろ？なんで3年の授業プリント貰えんだよ』



？？「それは秘密っすよ〜」



1年が意味深な笑顔で言った



『へー…だとよ、いい後輩持ってよかったじゃないすか』



レオ「…」



と、まだ膝を枕にしている先輩に言う



『いい加減狸寝入りはやめてください、蹴落としますよ？』



レオ「…んだよ、もう少し寝かせろ」



さっきまで目を瞑ってた先輩の目がうっすら開く



『散々寝たろーが、1年、今何時？』



？？「今午前終わったところっすよ」



『2時間くらい寝てんじゃん…午後からは授業出たいし、意地でも行くから

あと腹減った』



レオ「真面目か」

『真面目だわ』



一応学校はちゃんと出てる。真面目なんだぜ俺

結局レオナが折れて退いてくれた



『1年坊もありがとな、このライオンよろしく』



？？「いくら貰えるんすか？」



ちゃっかりしてんなこいつ



『寮長サマが昼飯奢ってくれるってよ』

？？「頑張るっす！」

レオ「お前らなあ…」



乗ってくる1年とあきれる先輩に面白くてつい失笑してしまう



『ははっ、1年面白いなw名前は？』



ラギ「C組のラギー・ブッチっす！」



『2年のA・カターラ、よろしく
じゃあまたな、先輩、ラギー』



俺は2人に手を振って、食堂へと向かった



『さーて今日は何食べようかなー』



結局いつも通り日替わり定食

今日はハンバーグ〜♪



『いただきます』



口の中に入れた瞬間広がる肉汁…



『美味い』



もぐもぐと飯を食っていると



「あ〜〜〜〜♡クジラ先輩だ〜」



後ろから嬉しそうな声が聞こえて、同時にこちらに近づいてくる足音も聞こえる



『よお、フロイ…ﾄﾞｩﾜｯｯ』ｶﾊﾞｯｯ



フロ「あ、ごめんね？」

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