権力とチートで原作ですとろい！

43話 甚爾編�� ページ46

Asideー


私は最後にその場にいた人間を睨み、踵を返した

甚爾を反転術式で治したあと、行きに使った車へと足早で戻る



困惑する禪院家の者たちの視線を無視し、車に乗り込んだ



『…石でも置いていくか』



私は車に乗り込むところで一度止まり、落ちていた石を拾った



そしてちょっといじって門の屋根に乗せる感じで投げる



『出して』



私の言葉で車が動き出す



禪院家の門から10mほど離れた時、



門が、爆発した



『嫌がらせくらいにはなるでしょう』



？？「門だけでよかったのですか？

…俺が全部焼き払うこともできますが」



助手席の少年が口を開いた



『あくまで脅しよ というか、諜報部の新人でしょ？わざわざ目立たなくて結構よ

陽人』



焔村「お、俺の名前をご存知なんですか！？」



『当たり前でしょ？諜報部に配属する前から天使園で活躍した期待の新星…なにより、5年前貴方を拾ったのは私よ』



焔村「！！…ありがとうございます

それと、我々は諜報部という名前ではありません」



『…』



焔村「我々は貴方様の忠実なる僕、天使の翼です」



(いつ聞いても厨二臭い…)



『…どうして神統教の事業とか組織って天使とか神って付けたがるのよ』



焔村「もちろん神統様への敬意です」



『はぁ…』



これは慣れるっきゃねぇ…慣れそうにないけども



焔村「そいつも天使園で保護するんですか？」



『…いえ、彼は東京支部で預かるわ』



焔村「！神統様が直接世話をされるということですか？」



『才能大好き禪院は、彼の才能に気づかなかった』



焔村「え？」



『彼は天与呪縛を持っているわ

それも、かなり強い 本人の意思次第で鍛えるつもり

その時は陽人も手伝って頂戴』



焔村「もちろんです！！」



『…ずっと、見つけられなくてごめんね』



スヤスヤと眠っている甚爾の頭を撫でた




甚爾sideー


甚爾「…」



起きると、全く知らない場所だった



匂いも、周りの音も、景色も



起き上がると、自分が寝ているベットの柔らかさに気づく



手で押してみると、グッと沈んだ



今まで固い床でしか寝てこなかったからな

いや地面の方が多いか



甚爾「…どこだろ、ここ」



確かクソジジイに蹴られてる時、真っ白な髪の女が入ってきた

それで、そっからまともな記憶がない



体も痛くないし、どこも怪我をしてない



(無傷の状態なんて、いつぶりだろうか…)

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