権力とチートで原作ですとろい！

41話 甚爾編�� ページ44

Asideー神統教神殿


『禪院家について報告？』



今私は調査報告会の真っ最中だ



調査報告会ってなに？という質問にお答えしよう



まず私は御三家、他有力な家には毎月報告を入れるように義務付けている

それは普通の報告会

子供が生まれたとか子供が術式を使えるようになったとか家の誰かが怪我したとか死んだとか

まぁ色々ね



で、調査報告会というのは、神統教が御三家を調べてその結果を報告する会

要は報告されたことが本当のことなのか、また何か隠してないかを報告してもらってる



それで今日は禪院家らしいんだけど…嫌な予感しかしないな



信徒「禪院家に隠し子がいたとのことです」




え




『禪院家に隠し子？

…確か8年ほど前に流産の話は聞いたけど、まさかそれ？』



信徒「はい、どうやら我々には嘘の情報伝えたらしく…」



『…へぇ、幹部を通しての連絡とはいえ嘘をつくなんて

隠していた理由は？』



信徒「なんでも、呪力を持たずに生まれたとか」



『呪力を…持たないで？』



信徒「術式はおろか、呪霊さえ認識できないほどです

禪院家でも数人しかその子どもの存在を知らされておらず、私どもの方で把握するのに時間がかかりました 申し訳ございません」



『あなたたちは悪くないよ、それより調べてきてくれてありがとう』



信徒「滅相もございません！」



信徒が深く頭を下げた



(呪力を持たずに…もしかして！)



『すぐに禪院家に向かうわ 車を出して頂戴

もちろん、向こうには内緒でね』



私は禪院家に向かった



でかい門の前で車が止まる



使用人「し、神統様！？今日は来ると連絡は…」



禪院家の使用人が驚いたけど、今はどうでもいい



『門よ、開きなさい』



私がそう呟くと、門は独りでに動き出した



『今、妾は急いでいる

邪魔をするな』



軽く睨めば、使用人は腰を抜かして失禁する



今は気にも留めず、ズカズカと禪院家に入っていった



静止の声など聞かず、私は真っ直ぐに当主の前へと向かう



当主の間の前に来た時、中の声と殴るような音が聞こえてきた



「なぜ！呪力も持たず生まれた！！」



ﾄﾞｺﾞｯ



『！』



「さっさと殺したいと言うのに、無駄にしぶとい！！



さっさと消えぬか！この出来損ないがぁ！！」



私はバンッ！と襖を開け放った



中には、禪院家の当主、使用人、そして小さな、血塗れの少年がいた

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