26話 ページ28
虎杖sideー
虎杖「ただいまー…」
桜ノ間に戻ると、今は釘崎がAさんの膝を枕にしてもらっていた
『悠仁おかえ…り』
Aさんは俺を見て顔から笑顔を消した
虎杖「ど、どしたの?なんか俺悪いことした?」
『…野薔薇、ちょっといい?』
釘崎「え、あ、はい」
釘崎がどいて、Aさんは俺の方に来た
『…お酒の匂い』
虎杖「え"」
(さっきグラス投げつけられたやつか!酒入ってたのかよ…てか未成年飲酒とか思われた!?)
虎杖「いやAさん!これはっ…」
Aさんの手が伸びてきて、怒られるって思った時
体の周りに軽く風が吹いて、体からアルコールの匂いが消えた
虎杖「え?」
体を見ると、酒で濡れていた服は何にもなかったように乾いていた
『…まったく、不正、ボイコット、引き抜き、恐喝…
全部見逃してるからって調子に乗りおって…』
全「「「!」」」
その時、多分その場にいた人全員がこう思った
(ヤバい)
って。
『ふぅ…じゃあ、悠仁
一緒に庭園行こうか』
虎杖「えっ」
Aさんはさっきの圧とは裏腹に笑顔で俺にそう言った
焔村「お待ちくださいA様!今日は春の総会!あなた様の姿を見るにもふさわしくない者も集まっております!!A様を舐めている輩なら私達が消して参ります!!」
虎杖「け、消すって…」
『陽人』
焔村「は、はい」
『私はね?私がどういうふうに言われようがどんな噂を流されようが気にしない
でもね
大事なあなた達が傷つくようなことがあれば、私は相手を許さない』
焔村「っ…」
焔村さんがAさんの気迫に気圧された
風音「Aさまぁ…」
五条「ケッ…」
夏油「はぁ…」
誰もAさんに言い返すことなんて出来なかった
Aさんが出ようとした時
ドアの前にさっきも見た黄色い壁が出てきた
Aさんはそれを見てため息をついた
『…竜胆』
(りんどう?)
すると扉が開いて、鏡月さんが入ってきた
(竜胆って名前なんだ…)
そう心の内で思いながら、2人の険悪な空気に固唾を飲んだ
鏡月「A様、あなたが行ってはなりません」
『…』
鏡月「あなた様は権力だけでない、様々な力を持ち合わせておられる
だからこそ、我々人間や信徒を思いやる必要があります
ですが、過度な保護は逆にその者のためになりません
どうか、ご理解を…」
鏡月さんは深く頭を下げた
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柃。(プロフ) - 桃華さん» コメントありがとうございます!作者がハピエン厨なもので…やっぱりみんなに生きていて欲しいですよね( ´ ▽ ` ) (2022年11月15日 2時) (レス) id: 54b972bf45 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - この限りなく平和な世界線、欲しかったんです...!素敵な作品ありがとうございます!原作がバチバチに重いので、この作品で中和しながら読ませていただきます!笑 (2022年11月7日 17時) (レス) @page13 id: 9bb0c9c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - バギアスさん» 返信遅れてごめんなさい!パンダ先輩もふもふしたいですよね!お日様の匂い嗅ぎた(((( (2022年10月12日 21時) (レス) id: 54b972bf45 (このIDを非表示/違反報告)
バギアス(プロフ) - 羨ましい(´;ω;`)パンダ先輩モフりたい (2022年9月26日 7時) (レス) @page29 id: 493a9b9f25 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - プスメラウィッチさん» オチについては今のところ未定ですが、ご意見として参考にさせていただきます!ありがとうございます!ʅ(◞‿◟)ʃ (2022年8月4日 13時) (レス) id: 54b972bf45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れい。 | 作成日時:2022年3月12日 11時