権力とチートで原作ですとろい！

25話 ページ26

虎杖sideー


？「物騒ですな」



俺の前に誰かが立ち塞がった



知らない糸目のおっさんだったけど、明らかに俺を守ってくれてる感じだった



男「鏡月(きょうげつ)教祖！なぜその呪いを庇うのです！？」



虎杖「鏡月…教祖？」



(教祖って、殺意の高い結界使うっていう…)



鏡月「ご存知ないのですか？彼は確かに、一度両面宿儺を受肉させましたが、それは過去のこと

現在は神統様の御手にかかり、宿儺とは切り離されている状態です。

そんな彼のことを呪い呼ばわりは、失礼にも程があるのでは？」



男「例え切り離されたとしても！もし宿儺が出てきたりしたら…」



その時、俺は全身の鳥肌が立つような殺気を感じた



鏡月「それは…神統様のお力を疑う、と取ってよろしいのですか？」



教祖の人は、うっすらと開けた目で男を睨んでいた



(この人…強いっ)



男「ひ、ひぃっっ！！」



男が腰を抜かすと



鏡月「おっと、失礼」



教祖さんは目を閉じて、殺気も抑えた



鏡月「…虎杖くんは神統教の庇護下にあることを、どうかお忘れなきよう」



男や、周りの人は小刻みにうなづいた



鏡月「虎杖くん、行きましょうか」



虎杖「あっはい！」



俺は教祖さんに着いて行った



鏡月「それにしても、どうしてこの場に？」



虎杖「いやーちょっとビュッフェを…」



鏡月「そうでしたか、では軽く持っていかせましょう」



虎杖「あ、あざす」



少しの沈黙が流れた



鏡月「…虎杖くん」



虎杖「あっはい」



鏡月「今、周りからのあなたの認識はあなたが思っているより酷いものです

先程、身をもって理解しましたね？」



虎杖「…うっす」



鏡月「ですが虎杖くん、あなたには多くの仲間がいます

そして何より、A様があなたを支えているのです


これこそ"最強"じゃ、ありませんか？」



虎杖「…」



鏡月「胸を張りなさい、自信を持ちなさい、そしてなにより、A様を信じなさい

そうすれば、いかなるものがあなたの前に立ち塞がったとて薙ぎ払うことができるでしょう」



虎杖「うっす！！」



そうこうしていると、桜ノ間に戻ってきた



鏡月「ではお戻りください、私はまだあちらに居なければならないので」



虎杖「はい！ありがとうございました！！」



鏡月さんは踵を返し、元の道を戻っていった



虎杖「なんか、教祖って感じだったなぁ」



俺はしばらく鏡月さんの背中を見送ったあと、部屋に入った

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