自由な異世界転生！…なのか？

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3人(？)は顔を見合わせた後


「「「断る！！」」」


『は？』


ペン「どうせそれで宝を先取りするつもりなんだろ！？」

ベポ「騙されないからな！」

シャ「お前なんかに渡すか！」


と3人は奥に走っていった


『人の話をっ…』


私も後を追って走る


流石に乱暴な手は使いたくない


その時


『っ！？』


洞窟の最奥についた


そこには、禍々しく何か霧を吐く歪み(ヒビ割れ)


ペン「な、なんだ？これ…」


と1人の男が、歪みに手を伸ばす


『危ない！！』


男の手が触れた瞬間、歪みが広がり霧が男を包む


『っ！』


私は男のつなぎを引っ張って後ろに投げた


ペン「うぐっ…」


『そこの2人！死にたくなければ彼を持って出口まで走りなさい！』


シャベポ「「あ、アイアイ！」」


私達は急いで洞窟を出た


『はぁ…はぁ…』


その時、白熊が抱えていた男が


ペン「ぐはっ」


吐血した


ベポ「！ペンギン！」


『ゆっくり下ろして！』


茈眼で確認すると男に先ほどの霧が纏わり付いている

歪みから漏れた毒素だろうか


(急いで取らないと)


男に触れようとした時


？「おい、お前ら こんなところにいたのか…」


『？』


ベポシャ「「キャプテン！」」


長い刀に特徴的な帽子、そして整った顔をした男が来た


シャ「ローさん！ペンギンが！」


ロー「何！？」


男がこちらに寄ってくる


ロー「不味いな…すぐ船に運ぶ！」


シャベポ「「アイアイキャプテン！」」


と抱えた


『駄目！今動かしたら…』


案の定


ペン「ぐぁあっ！」


と吐血し、苦しみだした


ロー「俺は医者だ！一般人が口を出すな」


『医者じゃどうにもならない問題だから言ってる

彼を助けたいなら下ろして』


ロー「信用に値しない」


『なら治療中私の首にその刀を当てていればいい』


ロー「…ベポ、ペンギンを降ろせ」


ペンギンさんに近づくと、首元にひんやりとした空気を感じた


ロー「妙なことをしたら即刻首を落とす」


『…ご自由に』


私はペンギンさんの心臓部に手を当てて


深呼吸した


(歪みを正す、感覚で…)


ペンギンさんの中にある霧が私の中に入ってくるような感覚に陥る


『っく…』


まるで魂そのものを握られているような痛みが走り、


そして、魂にまとわりついて、入ってくる


私を支配するような、憎むような、そんな気配


『邪魔、だ…




消えろ！！』


ロー「っ…！？」

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