自由な異世界転生！…なのか？

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19時ー


夕食の時間となり、船員たちがテーブルを囲む


食事を作る側のAとペンギンは協力してお代わりなどを配っていく


『ベポ、ついてる』


ベポの口の周りと手には、今日の夕食であるぶり照り焼きのタレが付いていた

Aが布巾で丁寧にふき取ると


ベポ「Aありがとう！」


と、礼を言った


ウニ「(あ、さん付けと敬語なくなってる)」

シャ「(やっぱベポから仲良くなるよなぁ)」


船員たちがそれを羨ましそうに見ていると


『ペンギン、先ご飯食べててもいいよ

私は後ででいいから』


ペン「あ、そう？ならお言葉に甘えて！」


シャ「…は？」


ウニ「おいペンギン」


ペン「なんだ？」


ウニがペンギンと肩を組む


ウニ「なんで、Aちゃんとタメ抜いて呼び捨てしあってんの？お前」


ペン「え、あの…な、流れ？で」


シャ「てめ抜け駆けしやがって！！」


そのやりとりを聞き、他の船員たちも集まりだす


クリ「俺まだまともにクリオネさんとも呼ばれたことねぇってのに…」


イッ「普通女同士で仲良くなるもんでしょ！何で釣ったの！？白状しな！」


わちゃわちゃする船員を横目に、


『船長さん、お茶です』


ロー「あぁ」


ベポ「Aおかわり！」


『ちょっと待ってて』


平和な2人+1匹


10分ほどペンギンが質問の嵐に巻き込まれたあと、船員たちはAに迫った


船員「「「Aちゃん！」」」


『は、はい？』


船員「「「敬語抜いて呼び捨てして！！」」」


『…う、うん？』


船員「「「やったぁぁ！！」」」


『…なんですか？これ』


ロー「…ほっとけ」


『は、はい』


今日もハートの海賊団は平和である


夜ー


『じゃあおやすみ…みんな』


船員「「「おやすみ〜！」」」


Aが食堂から出て行く


ウニ「ウニって呼ばれた！！」

シャ「おれもシャチって呼んでくれたよ…」

クリ「名前呼んでもらって、タメで話すだけで仲良くなれた感！」


ペン「だよな〜！」


ペンギンが発言した途端その場にいた全員に睨まれる


ペン「ひっ…」


シャ「でも、これでやっとAちゃんもうち(ハートの海賊団)の一員って感じだな！」


船員たちがうんうん、と頷いている時


ベポ「でも、キャプテンはまだ"船長さん"のままだね」



…



船員「「「あっ…」」」


船員の視線がローに向く


ロー「…別に、呼び方なんてどうでもいいだろ 馬鹿なことしてねぇで早く寝ろ」


ローは食堂から出て行った

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