自由な異世界転生！…なのか？

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Asideー

朝甲板で起きて食堂へ向かうと


船員全員が私の方を向く


『ど、どうされました？』


ウニ「あ、Aちゃん！よく寝れた？」


そこで気づく、ここしばらくあった体のだるさが消えている


『はい、とても』


というと目の前にいたウニさんだけでなく、その場にいた全員がにっこりとした笑顔を浮かべた


『？』


それからというもの、その日一日中船員の誰かに会うたび笑顔を向けられた

気のせいだとは思うけど特に船長さんと一緒にいると…


お昼過ぎ、私が甲板に出ると珍しく人の姿はなかった


(いつも大体誰かいるのに…)


またお日様に当たると、眠気が出てくる


『5徹のツケが回ってきたのかな…』


船の後ろ側で壁に寄っかかって瞼を閉じた


…


『！』


気配で目がさめると数m離れたところにペンギンさんがいた


『どうされました？』


ペン「あ、いや、寝てたからさ 起こすつもりはなかったんだけど…」


『ごめんなさい…』


ペン「あ、全然俺は気にしないで寝てくれ」


『いえ、もう目も覚めましたし大丈夫です』


ペン「あぁ…それより、別に敬語じゃなくてもいい 多分Aの方が上だろ？」


『まぁそうですね…じゃあ、敬語は取る』


ペン「おう！あ、じゃあ俺見張りだから」


と、ペンギンさん…ペンギンはハシゴを登って船の上に登っていった


『…私も見張りしておきますか』


ペンギンとは反対側の見張り台に登ると


『あ、先客がいたんですね』


「「「！！！」」」


いたのはシャチさん、ウニさん、クリオネさん


シャ「A、どどどどどどした！？」

ウニ「見張りか！？俺たちがいるから大丈夫だぞ！！」

クリ「そ、それよりベポが探してたぞ！」


お三方はなぜか立っていて、手は後ろに回している


(何か隠してるようだけど…)


『…ありがとうございます それより邪魔して申し訳ありませんでした ベポさんを探してきますね では』


きっと船員同士の色々があるんだろう


私は船内に入った


『ベポさんの用事ってなんでしょう…』



NOsideー


シャ「あ、あっぶねぇ…」


ウニ「危うくバレるところだっただろ！？だから倉庫とかでやろうって言ったんだ！」


クリ「いつも暗い倉庫に誰かいても怪しまれるだろ！？」


3人ははぁ、とため息をついた


3人は一体何をしていたのか


それは彼らが持っている写真が物語る


写真とは、


シャ「はぁ、キャプテンとAちゃんの寝顔尊いなぁ…」


2人の盗撮写真である

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