自由な異世界転生！…なのか？

68. ページ26

6日目ーローside


…ちょっと待て、これどう言う状況だ


俺は昨日の夜、Aの横で甲板で寝た


そして今起きた


その上でもう一度問おう


なぜ俺とAはこの体勢で寝てるんだ？


は？どんな体勢かって？


知らん、自分で予想しろ


柃「実況の駄作者でーす

ただ今Aもローも寝っ転がってて、ローがAを抱きしめている形で腕枕をしてます！

要は密着度やべーです！」


もう一度昨日のことを整理して何があったのか予想しろ


1、Aが座ってたからその横に座って寝た
↓
2、おそらく横に倒れて寝る形になった
↓
3、どちらかが抱き寄せるか抱き着くかしてこうなった


いや、どう考えてもあり得ないだろ


…と言いたいところだが、断言できねェ


ロー「はぁ…」


とにかく、Aが起きる前にこの状況をどうにかしないといけねェ


ゆっくり、ゆっくり起き上がりながら腕を引き抜く


(よし、あと少しで…)


その時


ゴロン


ロー「…」


Aが寝返りを打って俺の方に転がった


ロー「…はぁ」


俺は諦めて起こしかけた体を戻した


(起こす…のが一番早いんだろうが、5徹したやつを起こすのはな…)


能力を使ってもいいが、Aはそういうのに敏感な方だろう 起こしそうで少し怖い


どうしようか、と考えていると


ガチャとドアが開いてペンギンが出てきた


それと同時に


『ん…』


Aが声を出した


ペン「あれ？キャプテン…」


ロー「…」


口元に指を当てて"黙れ"と伝えるとペンギンは口を押さえて黙った


ペン「…どういう状況なんですか？」コソ

ロー「知らん 俺が聞きたいくらいだ」コソ


ペン「起こさないんですか？」


ロー「5徹してやっと寝たやつを起こすか？」


ペン「うわぁ…じゃあ腕を引き抜くとか」


ロー「さっき試した」


ペン「うーん…あ、ベポに抱っこしてもらってベットに移すとか？」


ロー「ベポ呼んでこい」


ペン「アイアーイ」


5分後ー


ベポ「キャプテン どうしたの？」


ロー「Aを抱えてこいつのベットまで連れて行ってやってくれ」


ベポ「わかった」


ベポがそっとAの背中に腕を入れようとした瞬間


『！』


Aがガバッと起きた


『あれ？どうして3人がここに？』


Aが首を傾げる


ペン「起きた」


『？』


ロー「…腹が減った 朝飯は？」


ペン「あ、出来てますよ」


すっかり目が覚めた様子のAを置いて、俺は船内へと入った

69.→←67. 番外？編

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す