自由な異世界転生！…なのか？

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ローsideー

ベポとペンギン達が喧嘩している時、その反動で船の手すりに座っていたAが海に落ちた


ロー「A！！」


急いでroomを使ったが既にAは青い海へと消えていた


Aは能力者だ

海に嫌われた能力者は泳ぐどころか水中で漂うこともできない


ロー「ペンギン離せ！Aは能力者だぞ！」


ペン「あんたも能力者でしょうが！シャチ！」


シャ「わかってる！」


シャチが飛び込もうとした瞬間


『最悪…本が消えた…』


という声が聞こえた


慌てて下を見ると、水面にAが顔を出していた


ロー「お前っ、なぜ…」


『なぜって、泳いだだけですよ』


シャチが縄梯子を落とそうとした時


『結構です』


と言って、浮いた


ロー「…は？」


『はぁ…シャワー借りますね』


Aは何事もなかったかのように船内に入っていった


ロー「はぁぁ…」


安心してその場に座り込む


ロー「ったく、ヒヤヒヤさせるな…」


20分後ー


シャワー室からAが出てくる


『あ、船長さん』


ロー「お前…能力者なのになんで泳げるんだよ」


『能力とは言いましたけど、悪魔の実を食べた訳ではありません』


ロー「は？じゃああの能力は？」


『調停者特典、みたいなものです』


ロー「はぁ…」


『では』


とAが行こうとした時


(…ん？)


Aの目の下に濃いくまが見えた気がした


ロー「…寝てねぇのか？」


気になった俺は、その日少し調べてみた


ロー「シャチ、ペンギン」


シャペン「「はい？」」


ロー「今日Aは何をしてた？」


ペン「え？何って…」


シャ「朝からだと___」


2人やほかの船員から聞いた話をまとめるとこうなった


6:00からペンギンと朝食の準備

8:00から食堂か自室で読書

9:00から甲板で洗濯の手伝い(11:00まで)

12:00からペンギン昼食の準備

14:00から自室にこもる

15:00から俺に診察を受ける(30分)

16:00から食堂で船員たちと雑談

18:00からペンギンと夕食の準備

20:00からシャワー

21:00から食堂で船員と軽く飲む

23:00から酔い覚まし、と朝5時まで甲板で読書


分刻みの誤差はあるだろうが大体こうらしい


船員曰く、この時間が大きくズレることはないらしい

Aの性格ゆえだろうな


これからわかることは

・Aは1〜2時間単位で動く
・毎日決まった時間で動く
・自室にいる時間が2〜3時間


これの何が問題なのか、それは




Aが、いつ寝ているのか分からないことだ

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