自由な異世界転生！…なのか？

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Asideー


床、よし

船員の皆さん、よし

掃除、よし


『片付け終わり』


食堂は綺麗になった


『もう3時でしたか、早く寝ないと…』


私は食堂の壁に寄りかかり、コートを膝掛けにして瞼を閉じた


そして




…また、あの夢を見た





『っはぁ！！…はっ、はっ、はぁ…』


2度と見たくない夢を2度見てしまった


何時間寝れたか、と時計を見ると暗闇で光る時計は4時を示していた


『はぁ…本でも読みますか』


私は船の上部、甲板へ出た


『海…』


見渡すたがりの海、海、海


潜水艇でも、船員がいなければ動かすことはできないから今は浮上している


私はそこで本を読み始めた


暗闇に目が慣れれば、月光は十分な照明になる


しばらくすると、深い闇が薄闇へと変わって行く


『日の出…』


西の空はまだ青く、東の空は薄い紫色の雲が浮かぶ


『…雲が紫とはこういうことを言いたかったのですか、清少納言は』


確かに、美しい紫色だ


私は日が顔をだしたあたりで船へと戻った


時刻は6時ごろ、誰か起きていないかと食堂へ向かうと


『あ、ペンギンさん』


ペン「あ？Aか もしかして掃除してくれたのお前か？」


『はい、みなさんが酔いつぶれた後に片付けを…何か不味かったですか？』


ペン「とんでもねぇよ！助かった いやぁ、二日酔いで動きたくなかったんだよ」


『よかったです 朝食を作ろうと思うのですが何かリクエストはありますか？』


ペン「朝食まで頼んでいいのか！？」


『はい、治療費みたいなものですから』


ペン「じゃあ…どうせみんな二日酔いで死んでるだろうし、おにぎりと味噌汁いいか？」


『食材の場所さえ教えていただければ』


ペン「あ、確かにな 米は…」


というふうに教えてもらって朝食を作った


『どうぞ、ごくごく普通の味噌汁とおにぎりですが』


わかめと豆腐の味噌汁、シャケおにぎりを渡すと


ペン「しみるぅ〜 A最高だよ ありがとう」


『こんなので感謝されても…』


ペン「んじゃ、俺他の奴ら起こしてくるからさらについどいてくれ！」


『わかりました』


そんな感じで船員の方々に朝食を振る舞った

意外と好評だったのでまた作ろうと思います


ペン「あ、一人分残しといてくれ キャプテンのだから」


『起こさなくていいんですか？』


ペン「あの人寝起き最高に機嫌悪いからさ、自分で起きる以外に起こされると…バラされるぞ」


『何を？』


ペン「体を」


『…』

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