自由な異世界転生！…なのか？

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『あ、イッカクさん』


イッ「あら？着替え渡したわよね？」


『申し訳ないですし、サイズもあいませんから後で自分の服に着替えます』


イッ「そう！あ、そうだ これ食べて」


と、渡されたのはおにぎりだった


『…まだお腹は空いてないので大丈夫です』


正直、あの夢を見たせいで食欲はない


イッ「あらそう？まぁ、女の子はいろいろあるしね！」


ペン「それより自己紹介してくれよ 2週間一緒なんだろ？」


『まぁ、確かに…』


船員の視線が集まる


『…Aです よろしくお願いします』


波からして悪い人ではなさそうだし、海賊が私のことを言いふらすとも考えにくい

それに、10年経って私が生きているとも考えられてないだろう


私は本名を教えた


ペン「俺はペンギン！よろしくな！」

シャ「シャチだ！Aよろしくー」

ベポ「俺はベポ！」


と彼らも名前を教えてくれた

ついでに彼らのことも聞いてみたので、内容をまとめると


彼らは長身の男を船長とした"ハートの海賊団"らしい

船員たちは船長さんを慕っていて、みんな仲がいいとのこと

全員で21人、女性はイッカクさんのみ

船はポーラータング号、やはり潜水艇だった


『なるほど…また船長さんに挨拶したほうがいいですか？』


ベポ「今は読書中だからやめといたほうがいいと思うよ」


『読書…確かにそれは邪魔しちゃいけませんね』


すると


ペン「あ！A、ババ抜きしよーぜ 1杯賭けて」


と、ペンギンさんに誘われる


『お相手しましょう』


4人がけの席に私、ペンギンさん、シャチさん、ウニさんが座る


ペン「ドベがジョッキ一気飲み！3人潰れて残った奴が勝ちだ！」


「「「スタート！」」」

『す、すたーと？』


1時間後ー


『…上がりです』


ペン「ら、らんだよぉ〜！！はやふぎだろ！ヒック」


シャチさんとウニさんはいつのまにか寝て、私とペンギンさんの一対一


え？戦績？


ウニ 5杯
シャチ 9杯
ペンギン 7杯
私 0杯


という形です


『…ここで終わりにしますか ペンギンさんどうぞ寝てください』


ペンギ「勝ち逃げは…ゆる…さ…」


『トランプ持ったまま…器用ですね』


ちなみに私達以外の船員の方々も私たちの勝負にお酒を賭けたり、自分たちで飲み比べなどして眠っている


私はキッチンに空いた瓶や皿を置いてテキパキと片付けて行った


この程度、白ひげの規模に比べれば問題ないです


1600人、改めて恐ろしい

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