第六十六話 蹴り ページ35
鬼灯side
麦を甘味処に行ってらっしゃいした後、ダダダダダッ、とさっき出て行った筈の足音が聞こえて、小さい影の蹴りらしきものが飛んできた。
今度は避けずにその足を掴み宙吊りにする
鬼「貴方の挨拶は蹴り何ですか?
櫟さん」
櫟「っるせぇ!おいお前!」
鬼「鬼灯です」
櫟「この、そんなに名前呼ばせたいか…?」
鬼「いえ、ガキにお前呼ばわりされるよりかはマシなだけです」
櫟「ガキって言うな!てか離せ、血がのぼr(鬼「はい」デジャヴ……」
離せと言われたから、文字通り離した。
鬼「何しに戻って来たんですか?」
上から見下ろしながら聴くと、一瞬ぶるっと震えたが、すぐに挑戦的な目になった
櫟「おま、鬼灯」
お前。そういいそうだったので手をチョップの形であげたら、慌てて名前呼びに変えた。
櫟「…解るだろうけど、一応言いに来た。俺は麦御が好きだ、従兄弟だからじゃない、異性として」
鬼「でしょうね、それで?私に挑戦でもする気ですか?負け戦ですよ?」
櫟「知るか!俺は今から麦御に告りに行く!」
………………馬鹿なんでしょうか?
鬼「その肝が座ってる人なら将来獄卒になれますよ、まぁ私が絶対採用しませんが」
櫟「腹立つこいつ‼」
鬼「まぁ告るなり泣くなりしてきて下さい。私は忙しいんです」
櫟「何でフラれること前提なんだよ⁉」
くそ!
また閻魔殿の扉をバンッと閉めて走って行った
閻魔「良かったの鬼灯君?追いかけなくて」
鬼「私が帰って来るまでにその山1つ位減らして下さいよ」
閻魔「あ、行くんだ」
鬼「麦が信用ない訳じゃないですが…櫟さんがどう出るか気になります」
という事で気づかれない様に後ろを着いて行く
甘味処出入り口付近
鬼「あ、見逃した」
途中一回櫟さんを見失った為告るシーンを見逃した。まぁ泣いてる所を見るとフラれたのでしょうが。
櫟「ぐす、たく、俺かっこわりぃ」
鬼「そうですね」
櫟「うお!!??鬼灯何時からいたんだよ‼」
鬼「見事にフラれましたね、私としてはありがたいですがね」
櫟「人の話聴けよ」
鬼「で、貴方はこれからどうするつもりですか?」
櫟「麦御に嫌われたくないから見守る」
鬼「ストーカーですか?」
櫟「誰が四六時中見張るって言ったよ……あんたみたいな変な奴が寄り付かん様にするだけだ」
鬼「誰が変な奴ですか、失礼な」
櫟「……1つ、警告する。
麦御を傷付けたら許さない」
ギロッと睨む彼の頭に手を置き
鬼「望む所です」
泣いてる麦の所に向かった
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sunijy | 作成日時:2016年9月8日 22時