言の葉未満2【鬼灯の冷徹】

第五十八話 新たな登場人物？ ページ23

麦御side

麦「……でね！…が…で」
鬼「ほぉ大王がまたサボってたんですか」

何時ものように金棒を振り上げる鬼灯を眺めていたら扉の外からダダダダダッと誰かが走っている音が聞こえやがてバーーンと扉を開けた

麦「こら！ぶつかって怪我でもしたらどうするんd(獄卒「すんませんすんません‼報告があります！」…まず落ち着いて下さい」

獄卒は2回程深呼吸をして話し出した
どうやら不審人物が閻魔殿の外門で喚いているとの事

鬼「困った人ですね、麦行きますよ」

何時から話を聴いてたか解らない鬼灯に外に出る事を促され、初対面の人に会う恐怖が込み上げてくる

麦「これは仕事これは仕事これは仕事これは仕事これは仕事……」
鬼「よしよし怖くないですよ、私がいますから」

何時もの事なのに言い聞かせてたら鬼灯は当たり前の様に頭を撫でてくれる

獄卒「麦御様どうしたんですか？」
閻魔「初対面の人に会う前にあぁやって自分に言い聞かせてるんだって」
獄卒「何といいますか…」

鬼「ここにグッと来ますよね」
麦「？」
鬼「こっちの話です」




ーー
門前
ーー

獄卒「困りますって！お引取りを！」
？「嫌だ！麦御に会うまで帰るもんか！」

扉を開ける前から声が聞こえてくる、どうやら不審人物は私に会いたいと喚いている様子
というかこの声は聞き覚えが…

麦「どうしよう…別意味で寒気がする」
鬼「？大丈夫ですか麦」
麦「多分…とりあえず開けようか？」

ギギギと大きな門を押し開けると

麦「やっぱり…嫌な予感が当たった」

私の声に耳をピクッとさせその不審人物は私に文字通り飛び掛って来た「麦御ーー」という最後にハートのオプション付きで、

鬼「⁉麦‼」

急いで鬼灯が手を伸ばすが間に合わず、

ドサッ

麦「うぎゅ…」

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