第五十三 ルール ページ18
閻魔『えぇこれにて第一種目を終わります。第二種目はパン食い競争です、今年からの導入の為、ルール説明を鬼灯君に任せます』
鬼『ただのパン食い競争では盛り上がりに欠けると思い、少々ルールを足させて頂きました。
まず走者の方は自分のコースを走り、途中にある衣装室に入って貰って中にランダムで置いてある衣装を着てもらい、外にいる係員に手を後で結んでからゴム紐に吊るされたパンに向って下さい。尚、衣装は男用と女用がちゃんとあるので、むさ苦しくなる事はないでしょう。
衣装の文句は私にどうぞ」
長〜い説明を聞いた獄卒達はこう思ったでしょう…
言える訳ねぇえぇ!!!!
と。
鬼「麦、そろそろコースに行って下さい」
麦「…………」ジッとーー
鬼「………」プイ
麦「目を逸らさないで下さい」
閻魔「麦ちゃんが敬語に戻ってるよ鬼灯君⁉」
芥子「あれ?鬼灯様に大王様に…えっと何方か存じ上げませんが…何かあったのですか?」
閻魔「あぁ芥子ちゃん!あの子は鬼灯君の彼女の麦御ちゃんだよ。今ちょっと…そうだ!芥子ちゃん何も言わずあの子に抱っこされてくれない?」
芥子「お安い御用で〜すよ〜」
麦「何で最初にルール教えてくれなかったんですか?」
大王が誰かと話しているのを気に止めず鬼灯をちょっと責める
鬼「最初に言ってしまったら麦出てくれないかなと思ったので」
麦「…鬼灯私は…(芥子「麦御さん失礼!」えっ⁉きゃあ」
次の言葉の言おうとした所で白い体に耳の先が黒い兎が飛んで私の腕に飛び込んで来た
芥子「愛でてくれませんか?」
クリクリの瞳を向けられ断る奴は阿鼻逝きですよね?
麦「もちろんです!」
鬼「…大王助かりました」
閻魔「うん」
麦「あっ早く並ばないと。鬼灯…後でお話しましょうね?」
鬼「……了解です」
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sunijy | 作成日時:2016年9月8日 22時